「うーん、ここら辺かなぁ、」
竹島さんがそう言う。
体育館裏まで来たけど、なんだろう?
「えっと、どうしたの?」
ニコッとそう微笑む。
すると、竹島さんが赤面になってもそもそしだす。
「あ、あのっ、好きですっ!付き合ってください!」
「えっ、?」
いきなり過ぎて頭が真っ白になった。
こ、告白?
気持ちは嬉しいんだけど、今は、勉学に集中したい。
だから、
「えっと、ご、ごめんなさいっ!」
しかも、竹島さんって今年から同じだし、あんまり喋ったことも無い。
「えっ、?!獅子野くん、付き合ってくれないの、?」
……え、?
顔を真っ青にしてそう言った竹島さん。
僕の予想していた回答とは真逆の返事が返ってきた。
「てっきり、獅子野くん、優しいからOKしてくれるかと思ったのに、酷いっ、」
待って、どうして、?
僕、そんな酷いことした?
何人かに告白されたことはあるけど、、全員断ってそこで終わりだったから、
こんなことになるのは、初めてだ、
「獅子野くんは、優しくないんだ、じゃあ、皆に伝えておかないと、獅子野くんに告白したい人達、いっぱいいるから、」
ぐすん、と涙を流しながら言う竹島さん
まずい、
僕は、優しくなければならないから、
そうじゃないと、嫌われる、から、
「わ、分かった、分かったから、泣かないで、?」
そう言った時、後ろら辺から、ガサッと音がした。
「誰かいるのかな、?場所移動しよ、?」
ぐいっと力ずよく引っ張ってきた竹島さん
あれ、?泣いていない、?
そう思ったけど、何か言われたらいやだから、そっとしておいた。
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