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「はぁぁ盗られたぁぁぁぁ!!??」
なんでも売買屋に訪れ、早速昨日の成果を金さんに聞かれたので『建真にスマートウォッチを盗られた』と報告したら、上記のように言われてしまったところから本日の物語はスタートだ。
今日もアプリメイクでしっかりと働いて就業後に金さんのもとへ。航大さんと待ち合わせしているので、この後大吉へ行く。今日は所持金があるから自分のお金でなんとかできそうだ。生活費が足りないと言ってゲットしたお金を飲みに利用しても。私の節約術はお手のものだから問題なし。建真にばれることはないだろう。
臨時ボーナスで新たな武器防具を買いたいところだが、1万円で高級装備品を買うことは困難(涙)。
「離婚する気ありますか? なんで貴重なウォッチを盗られてしまうんですか!」
くどくど説教された(泣)。
「で、でもっ、夫から1万円をゲットしました!」
「1万円ですか」
目が($ω$)←こうなってるよ、金さん…。
「同じウォッチを売ってください」
「だめです」
「なんでっ」
「だから紀美さんはダメなんです」
えー。なにがダメなのよぅ…。
「ウォッチを盗られてしまったのに、もう1本同じものを持っていたとなれば、それはどうしたと相手にツッコまれるでしょう。そうなれば紀美さんが水面下で動いていることが相手に伝わりますよ。考えてくださいよもっと慎重に!!」
くどくどくどくど。(説教タイム)
――紀美は5のダメージ ライフが5ポイントダウン
――紀美は賢さが上がった
――紀美は忍耐強さが上がった
長い説教を受けたおかげでメンタル(ライフ)は削られたが、少し賢くなった。命をすり減らし、人間こうやってレベルアップしていくのね。
「とにかく! 紀美さんにお渡しするものは置き型にしましょう。今度は盗られないようにしてくださいねッ!」
金さんはプリプリ怒りながら監視カメラをカウンターから出してきた。
「寝室、リビング、できればクズ夫の部屋の監視が望ましいのですが。仕掛けられますか?」
使い方をレクチャーしてもらいながら嫌味もいただいた。
くっ…。地味にストレス!
ああもう早く建真と離婚して、金さんとのパーティーを終わらせたい!!
「いくらですか?」
「5千円でいいです。離婚ができるまでの物品レンタル代ってことにしておきます」
「いいのですか?」
「無い袖は振れないでしょう」
1万円しかないからね(泣)。
「その代わりレンタルですから、離婚が成立したら物品は返してもらいますよ。ネクタイ買い戻しも忘れないでくださいね。あ、契約書にサインを」
決して口約束はしないところが金さんらしい。書面にサインをさせられた。
「はー。次に専用顧客にする場合は、もう少し金銭的余裕のある方を取り込むことにします。こちらの先見の明がなかったので仕方ありませんけどね…」
残念そうに言われた。お金にならない客だといいたいのね!
「早く行きましょ」
なんでも売買屋を後にして、航大さんと待ち合わせをしている大吉へ向かった。店は今日も空いている。営業大丈夫かな、と余計な心配をしてしまった。
「いらっしゃい、ノリ」
「北都さん!」
「コウから聞いたけど大変だったね。でも、よく証拠獲れたね! 偉いよ」
褒めてもらえて嬉しい。
さっき金さんに削られたライフが回復するわ~。
彼女の笑顔は癒しだ。
「コウがお待ちかねよ」
航大さんの席の隣に案内された。