TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

メンバーは登場と同時に、横一列になってお辞儀をすることになっていた。が、俺はしなかった。すかさず気付いた卓が、耳元で「絶対に失礼な真似だけはすんなよ。お前見てると、何か不安なんだよなあ」と釘を刺してきやがった。彼はまだ何か言いたげだったが、メンバーが各ポジションに散ると、諦めてドラムの定位置に座った。

俺はマイクの前へ進み出る。

「今日は、尊敬するバンドの曲をやります。ジェットの、『美の神に捧ぐ』」

コピー曲かよ、という声が客席から聞こえた。

「でもないぜ」と俺は答えた。

司会席の英治と偶然目が合う。彼は不安そうな顔をしている。

卓のカウントのあと、ドラム・ベース・リズムギターが唸りを上げ、曲がスタートした。

そこへ俺のリードギターが入り、そして歌い始めた。

メンバーがのけぞる。

歌詞が違う。

「金儲けのために魂売って、耳障りのいい音ばかり探して、音楽をツールにしやがった。ただほしいのはカネ、カネ、カネ、カネ、カネ、カネ、カネ、カネ。音楽は、カネを釣るためのツツッツ、ツール。そんなあんたにゃわからないだろう、ロックンロールは楽じゃない、アートするって楽じゃない、音楽の神は楽じゃない。魂の雄たけび、聞こえるかい~」  

この作品はいかがでしたか?

14

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚