………何してるんだろ俺。
俺、さぁーもんは廊下の教室の扉の前で座り込んでいた。
何故かって?それは…
「あの、凸もりくん、ずっと前から好きでした!私と付き合ってください!」
………凸さんが告白されてたから。
放課後になって俺がトイレ行きたくなって、凸さんが待っててくれたから、急いで戻ってきたら、凸さんが告白されてた。
凸さん、なんて返事するんだろ…
凸さんがその子と付き合ったら、俺はなんて顔をするんだろ。
…もやもやする。
多分嫉妬だ。
俺は泣きたくなった。今すぐその場から逃げ出したい。
けど立ち上がれない。脚が固定されたみたいに動けない。
「………ごめんなさい、君とは付き合えない。」
「………そっか、ありがとう。ごめんね。」
その子はもう一つの扉から飛び出した。
その子は泣きながら廊下を走っていった。
…俺に気付かないほど、悲しかったのだろう。
「…あれ、さもさんじゃん。」
教室から出てきた凸さんに俺はびっくりした。
「…さっきの、聞いてた?」
俺はこくりと頷く。
「…さもさん大丈夫?」
「え」
「だって、なんか元気なさそうだから。」
………考えちゃったんだ。
もし俺が告白して、凸さんに断られたら…って。
「…な、なんでもないよ。」
「………そっか。」
その後俺達は他愛もない会話をしながら一緒に帰って、凸さんと別れたあと俺は走って家に帰った。
…あの時、俺はなんて顔してたのかな。
コメント
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このシリーズ終わったら続きみたいなので凸さものシリーズ作ろうかな。