テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
ゼギオンとの戦いを終えた五条の前に、影からスッとディアブロが現れる。
「クフフフ。お疲れ様です、五条殿。ですが……私が一番、貴方の『六眼』に興味がありましてね」
五条は苦笑いしながらも、再び構える。
「……君か。君はゼギオンとはまた違う、嫌な予感がするよ」
五条が先制で『蒼』を放つが、ディアブロは避けない。
ディアブロが指をパチンと鳴らすと、五条の放った術式の「重力」と「引力」が逆転し、五条自身を押し潰そうとする。
「……っ!? 術式の指向性を変えた!?」
「クフフ。私の**『誘惑之王(アザゼル)』**の前では、貴方の意志も、空間の理(ことわり)も、私の望むままに書き換えられます」
五条が『無量空処』を展開しようとした瞬間、ディアブロが耳元で囁く。
「無限の情報……? それは私にとって、おやつにもなりませんよ」
ディアブロの**『虚無世界』**が展開され、五条の「視界」と「感覚」がバラバラにされる。
六眼で解析しようとしても、ディアブロが「解析される情報」そのものに嘘を混ぜるため、最強の目が逆に混乱させられる。
「……あはは、こりゃひどい。僕の脳が『どれが正解か分からない』って泣いてるよ」
五条は完全に翻弄され、ディアブロの爪がその喉元にピタリと止まる。
「クフフ、チェックメイトです」
「……完敗だよ。力押しじゃなくて、根本からハメられた気分だ。君、本当に性格悪いね(褒め言葉)」
「五条悟。……お前、面白い力を使うな。俺も混ぜろ」
深紅の髪に一本の角。ベニマルが愛刀を抜き、不敵に笑う。
「……いいね。君みたいな熱いタイプは分かりやすくて助かるよ」
五条も再び、楽しげな笑みを浮かべた。
ベニマルが刀を一閃。放たれたのは、あらゆる呪いを焼き尽くすような真っ黒な炎。
「『黒炎(コクエン)』」
五条はそれを『蒼』の引力で捻じ曲げようとするが、黒炎はその磁場さえも焼き切り、五条の「無限」の外壁をジリジリと炙り始める。
「へぇ……僕の無限(空間)に熱を通すなんて、どんな温度してるのさ!」
「温度? 知るか。俺が『燃えろ』と思えば、空間だろうが概念だろうが燃えるんだよ!」
二人は超高速の近接戦闘に突入。
ベニマルの神業的な剣気と、五条の格闘センスが火花を散らす。
ベニマルの刀が五条の肩をかすめ、五条の拳がベニマルの腹を捉える。
「……っ、やるな! ならこれはどうだ! 『紅蓮の宴(ぐれんのうたげ)』!」
ベニマルの周囲に無数の火の弾が出現し、五条を全方位から包囲する。
「それなら、こっちはこれで掃除させてもらうよ。術式反転、『赫』!!」
至近距離での衝撃波と大爆発。
炎と衝撃が真っ向から衝突し、コロシアムの床が消し飛ぶほどの熱波が広がった。
爆煙の中から現れたのは、ボロボロになりながらも笑っている二人だった。
ベニマルの刀は五条の首筋に届き、五条の指先はベニマルの心臓に『蒼』の特異点を向けた状態。
「……クハハ! ここまでにしとくか。これ以上はリムルに怒られる」
ベニマルが潔く刀を収める。
「そうだね。僕もこれ以上やると、服が全部燃えて裸になっちゃう」
二人はガシッと拳を合わせ、互いの強さを認め合った。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!