〈???視点〉
「…孤独のさぁーもん、別名、ワンオペのさぁーもん。一人で政府のエージェントを千人倒した。孤独の王。」
私は報告書を引き出しに仕舞う。
………羨ましいな。政府の操り人形じゃないなんて…
〈おどろく視点〉
「と、凸さん…怖いのだ…」
私は思わず凸さんの腕にしがみつく。
「俺だって怖いよ!隙間怖くてほぼ目閉じてるんだから!」
ひええ…ジロジロ見られてるのだ…
「………あの」
「はははははははひい!?」
凸さん…びっくりし過ぎなのだ。
私達に話しかけてきたのは、茶髪で鮭の切り身のヘアピンを付けた。小さな男の子だった。
「ここ、あんまよその人が来ないほうが良いですよ…身ぐるみ剥がそうとするやつらも居るし。」
「大丈夫なのだ!私達は強いのだ!」
「…じゃあなんで来たんですか。」
男の子からは私達のことを警戒している気配がした。
「人探しなのだ!心強い仲間になってほしいのだ!」
「…へえ、そっか」
そう言うと男の子は、その場を走り去ってしまった。
「行っちゃったね…」
「…そういえば今思ったんだけど、おどろくちゃんはさぁーもん?って人の見た目知ってるの?」
「全然知らないのだ!」
その場に沈黙が流れる。
「…知らないならどうやって探すの…?」
「あ!?き、聞き込みとか…」
「ここの人たちにめちゃくちゃ警戒されてるのに…?」
〈さぁーもん視点〉
…はあ、最悪だ。まさかここに人が来るなんて
…政府がまた捕らえに来たのかもしれない。
さっきの人たちが話してた感じ、多分俺目当てだ…
絶対捕まるもんか、政府の操り人形になんてなりたくない。
コメント
1件
連続投稿お疲れ様です!楽しみにしときます!