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顔が多少整った母と、いつも楽しそうな父
それは昔の話だった。
< またお酒?やめてって言ったわよね >
< あ?俺が飲もうが勝手だろ? >
そう言って母のいう事を聞かない父はいつしか私に手をあげるようになった。
そんな私を母は見ていられず、父は逮捕されて。
それ以来会っていない。
小学生の頃の話だったのでそこまで気にもとめずに生きてきた。
中学生になるとみんな賢くなってきて
家庭の話が出る時もあった
私はいつも昔の話をする。
「 可愛くてかっこいいお母さんと、いつも遊んでくれる明るいお父さんなんだ。 」
もう忘れそうなくらい昔の話
高校生になってみんな違う土地からやってくるので普通の高校生のフリをした。
委員会も部活も、学級役員もなって
ごく普通な、優等生を演じた。
だけど、私には足りないものがたくさんあって。それを埋められるものは私が知る限りこの世には存在しなかった。
あぁ きえてなくなりたい