こっちも水さん多いので今日出しちゃいます☺️
⚠️注意⚠️
・nmmn注意
・キャラ崩壊注意
・幻覚・幻聴表現あり
・通報しないで欲しいです
・運営さん愛してます
いむの手を握ったまま眠ったはずだった。
けど、ふいに胸がぎゅっと掴まれたみたいに苦しくなって、目がぱちっと開いた。
真っ暗なはずの天井が、
ぐにゃ…って水の中みたいに歪んで見えた。
(……え?)
瞬きしても治らない。
むしろ歪みは大きくなって、
真っ黒なシミみたいな影が天井を這っていく。
視界の端でも、
人影みたいなのが何体も立っている。
(だれ……?)
怖くて息が止まる。
耳の奥から、
突然ガァァッ!!って爆発みたいな音がして、
続けて意味の分からない声が重なって聞こえてきた。
『できないくせに』
『また失敗する』
『起きろ 起きろ 起きろ 起きろ』
『おまえのせいだ』
声が大きすぎて頭の中を引っ掻かれるみたい。
桃「っ……やだ……うるさい……」
両耳を強く押さえた。
ぎゅううって押し込むくらい強く。
目もぎゅっと閉じて、
世界を遮ろうとしたけど、
影が目の裏まで入り込んでくるみたいで全然止められない。
(やだ……戻れない……現実どれ……?)
胸がぎゅうって締め付けられて、
呼吸ができない。
苦しい、苦しい。
息を吸っても空気が肺に入らない感じがして、
焦りで心臓がバクバク鳴って、
それすら幻聴の音に飲まれて消えていく。
(逃げないと……!どこかに……)
ベッドから降りようとして、
手を伸ばした瞬間、
視界がぐわんと揺れて世界が斜めになった。
「やっ……」
足が床に触れた瞬間、頭の奥がぐらっと揺れて、
膝が力抜けて、
どさっ
うつ伏せで床に倒れ込んだ。
強く打ったところより、
“落ちたこと”が怖くて、
呼吸がさらに早くなる。
「どうしようどうしようどうしよう……っ」
頭の中で影がうごめいて、
床にも黒い影がにじんで広がっていく。
助け呼びたいのに声も出ない。
涙が勝手にボロボロ落ちて止まらない。
その時。
水「……ないちゃん?」
寝てたはずのいむの声が後ろで聞こえた。
布団がふわっと持ち上げられる音。
足音。
息が切れたみたいに近付いてきて、
水「ないちゃん!!」
次の瞬間、
いむが床に倒れた俺のそばへ飛び込むみたいにしゃがんだ。
水「大丈夫!?どこ打った!?……ないちゃん、聞こえる!?」
俺は耳を押さえたまま震えて、
歪む天井と影を指さした。
桃「いむ……いむ……やだ……見える……聞こえる……止まらない……っ怖い……怖い……どうしたら……っ泣」
声にならないほど震えて、
息がひゅうひゅう鳴ってる。
いむの顔が一瞬だけ本気で焦った色になったけど、すぐに柔らかい声で覆ってくれる。
水「ないちゃん、こっち、僕の方見て。大丈夫だよ。僕いるよ。ここにいるから」
肩にそっと触れられて、
ぎゅっと抱き寄せられる。
いむの腕の中はあったかくて、
幻覚の世界と現実の境目が
ちょっとだけ戻ってくるみたい。
水「怖かったね……一人で耐えて辛かったよね。ほら、ゆっくり息しよ?僕と同じタイミングでね」
いむは俺の背中をゆっくり撫でて、
額を優しくくっつけて呼吸を合わせてくれる。
水「吸って……はい、吐く……ゆっくり、ゆっくりね。ないちゃん、えらいよ。ちゃんと戻ってこれてるよ」
その声だけが、
ぐしゃぐしゃの世界の中で唯一の“現実”だった。
いむの胸元を掴んでしがみついた瞬間、
もう我慢できなくて嗚咽が漏れた。
桃「いむ……怖かっ”、た……ほんと”ッ、、に……どこが現実か”ッ、分かんなくッ、て”……っ嫌だ……消えたぃ”ッ、……泣」
水「消えちゃダメだよ。ないちゃんは僕らが守るから。一緒に居るから。離れないよ」
ぎゅっと抱きしめられて、
その一言で少しずつ呼吸が戻ってきた。
いむは震える俺の頬をそっと拭いながら、
耳元にいつもより低く優しい声で続けた。
水「このまま一回、僕に全部預けて。ないちゃんは、苦しかったって言うだけでいいから」
涙が止まらなかったけど、
いむの腕の中だけは安心できた。
そのまましばらく抱きしめられながら、
震えがゆっくりゆっくり収まっていく。
いむに抱きしめられてようやく呼吸は落ち着いてきたけど、眠るのだけはどうしてもできなかった。
また影が見える気がして、
また声が聞こえる気がして、
胸の奥がずっとぞわぞわしてる。
水「……ないちゃん、寝れない?」
いむが俺の指先を包む。
桃「……うん、怖い……また見えるかもしれない……」
その言葉に、いむは眉を下げて優しく頷いた。
水「じゃあ、リビングに行こう。二人で起きてよ。この部屋にいるほうが余計怖いでしょ?」
その声があったかすぎて、胸がぐっと熱くなる。
いむは俺の肩を支えてゆっくり立たせてくれた。
階段を降りる時も、
俺が後ろを気にするたびに小さく手を握って、
水「大丈夫。僕いるから」
って小さく言ってくれるたび、
震えが少しずつ落ち着いた。
いむが電気を点けてくれて、
薄い明るさが広がった途端に
胸のざわつきが少しだけ静まった。
ソファに座ると、
いむも隣に座ってくれて肩を貸してくれる。
水「怖かったよね……寝たい時に寝ていいからね。気遣わなくて大丈夫だよ。」
桃「……寝たらまた出る気がして……やだ……」
水「無理して寝なくていいよ。今は生きててくれれば十分だから」
その声が、涙が出るほど優しい。
少しずつ呼吸が整ってきた頃——
二階から小さく足音がして、
続いて階段を降りる音。
桃「……誰?」
また一気に胸がぎゅって締まった。
でもすぐに、
黒「……ん?ほとけとないこやん。なにしとん」
寝ぼけた声が聞こえた。
悠佑だった。
目を擦りながら、
ふらふらと降りてきて俺の顔を見た瞬間、
眠気が吹っ飛んだみたいに表情が変わる。
黒「ないこ……お前、顔真っ青やん……大丈夫か?」
水「さっき起きて、怖くなって……寝れないみたいで」
悠佑は俺の前にしゃがんで、
ちゃんと目線合わせてくれる。
黒「そっか……怖かったんやね」
その言葉だけで涙がにじんだ。
黒「寝やんでええよ。今は無理せんでいい。俺もおるし、いむもおるしな」
悠佑は俺の手を包んで、
親指でやさしく撫でてくれる。
いむも微笑んで、
水「ほら、僕ら三人で夜更かしだよ」
黒「せやね、w」
桃「……うん……ありがとう……」
声かすれてても、
二人のあったかい視線だけで胸がすっとした。
いむとアニキがそばにいてくれて、
リビングの空気は穏やかだったはずなのに
ふと視界の端に黒い影が揺れた。
(……やだ……また……?)
胸の奥が急に冷たくなって、
心臓の音がドクッ、ドクッて早くなる。
よく見たら影は一つじゃなくて、
部屋の隅、テレビの前、壁際……
ぼんやり黒い人影がゆらゆら立ってる。
(いやだ、いやだ、いやだ……)
息が吸えなくて、
手が震えて、
視界がにじんでくる。
桃「……っ、は……っ、ぁ……」
声がうまく出ない。
いむが俺の肩に触れた瞬間、
びくって身体が跳ねた。
水「ないちゃん、!ないちゃん、!大丈夫だよ、!」
返事できなくて、
ただ震える手でそっちを指差した。
影は動かないのに、
動いてる気がして、
だんだん近付いてくる気がして
桃「……っ、いや……やだ……っ」
涙がにじんで呼吸が乱れていく時だった。
黒「ないこ、こっち来い」
気付いたらアニキの腕が
後ろからぐっと俺を抱きしめていた。
お腹ににまわされた腕は大きくてあったかくて、
そのままぎゅっと引き寄せられる。
黒「大丈夫やで〜…大丈夫大丈夫」
低くてやさしい声が耳の後ろで落ちてきて、
そのまま悠佑が片手で俺の両目を覆った。
世界が暗くなって、
影が一瞬で消える。
黒「ほら、見んでええから、ゆっくり落ち着いていこうな」
胸の震えの中で、
少しだけ息が吸えるようになった。
黒「ゆっくり吸って、ゆっくり吐け。ほら、いっしょにやるで……」
あにきは俺のお腹を大きな手で
上下に、ゆっくり撫でてくれる。
いむも前から手を握ってくれて
黒「ないちゃん、大丈夫、大丈夫だよ。僕いるよ」
って落ち着いた声で言い続けてくれる。
視界を塞がれてるのに、
影よりずっと濃くてあったかい二人に挟まれて、
やっと呼吸が戻ってきた。
桃「……っ、はぁ……っ……っ、あに…き……」
黒「よしよし、大丈夫やで。怖かったなぁ……よう耐えた」
耳元で囁かれて、
胸の奥の固まってたものが
ゆっくり溶けていく。
涙だけがぽたぽた落ちた。
黒「んな、泣かんでもええやんか、ww怖かった?」
桃「……コクコクッ、泣」
黒「怖かったな…ちゃんと戻ってこれて偉いでほんま」
アニキの声が、
心臓の奥にじんわり染みていった。
ブルムン衣装とらがくの衣装といつしょ衣装を同時進行で作成してます天才とお呼び。
コメント
8件
3本投稿嬉しすぎます!! ほっとけーき組と桃ちゃんのペアってなかなか見ないから、見れて嬉しいですっ!! るーさんって、めちゃめちゃ本人に似せて書くの上手いですよねっ!! 尊敬ですっ💕 応援してます!無理せず頑張ってください!!
うっわぁ。天才現れちゃってるっ系やん💕 てか衣装作ってる天才やん💫
今日も三本投稿ですか!?!? うれしすぎて禿げそうです😖💕 無理だけはしないでくださいね! ほんとにこの連載神ってます😇✨️ 🥞組さん珍しいペアだけどさすが 上手すぎて最高です👍🏻💓