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(KAIRYU視点)
まって?俺、何言うつもりなん?
そんな事を頭では考えつつも 身体が勝手に動いて、セイトの腕を引っ張って事務所の外へ出た。
「ナオヤのこと好きならすきって、俺に言うてくれたらよかったやろ!」
自分でも自分の感情が理解できないまま突っ走って、感じたままに色々ぶつけてしまった。
半ば、セイトに当たり散らすように怒りをぶつけた。
いやだから、なんで怒ってるん?俺。
俺めっちゃ言うてること意味わからんやん、昨日は応援するとかカッコつけてたくせに。いや、あれが本心やったはずや。てか本心やねん、うん。セイトが誰を好きでもええのに。
なんでこんなムキになってるんやろ。
……なんで、キスなんかしてきたんやろ。
「カイリュウ、なんでそんな怒ってるん、、」
「俺だってわからへん、なんでお前あんなこと…っ、」
……やばっ。言うてしもた。
昨日の事、思い出したこと。
ああもう、向き合わなあかんやん。
「カイリュウ、思い出したん…?ほんまにごめん、俺、……酔ってたとはいえ、友達にキスなんかし「ああもう言うな言うな!もうええから!」
セイトに直接言われて、鮮明にあの時の記憶、感触が蘇る。どんどん顔が赤くなっていくのを感じた。あかん、どうしよう、恥っず。
てか俺がまずセイトの手を取ったよな、?俺も悪い?でも、だからってキスなんて。
……なんでしようと思ったかなんて、聞けへんもんな。
胸の中でチクチクする何かに、気づいてはいけない気がして見ないふりをした。
戻らないとだめや、昨日の自分に。
何も無かったと思おう。大丈夫、友達でいられる。
「……俺も忘れるから。セイトも忘れてくれ。また、変わらず友達でいてほしい」
振り絞ってそう言うと、少し間が空いた。
怖くて見れなかったセイトの顔を見ると、どこか悲し気な表情をしていた。
なんでやねん、なんで、そんな顔するねん。
「……わかった、ほんまにごめんな。俺も忘れる。カイリュウと友達でおりたい」
お互いにそれが正解だと、確かめ合うように”友達”という言葉を発して、事務所に戻った。