テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
🦍🍆🔞
メンバーに秘密な関係
ドズルさん既婚者
フィクション
本人と関係無し!
完全に捏造です。
それではゆっくりとお楽しみください
「んっ…」
ぼんじゅうるは頬に触れる暖かい温もりで目が覚める。
目の前に広がる肌色。
規則正しい寝息。
昨日は久しぶりに一緒にご飯を食べに行った。
互いが多忙な最近、中々時間が作れずにいたが昨日はたまたま仕事終わりが一緒で次の日も休みという事で流れるようにご飯からのホテルでお泊まり……。
ぼんじゅうるは彼の胸の中で強く包まれていた。
「……ドズさん」
裸で抱き合う、温もりがジワッと広がりそれがチクチクと心臓を攻撃する。
けして許されない関係。
いつまで隠し通せるか分からない。
ネットでも夫婦とか色々弄られてるけど、その度本当ならいいのにと思ってしまっていた。
少し会う時間が違っただけ、生まれる時代が違っただけ、、
『おれ、離婚しようと思う』
俺と唇を重ねる度にドズルは真剣に言ってくれる。
それを止めてるのは俺、ダメだよ、、辛い時一緒に頑張ってきてくれた人を……と、そして昨日とうとう自分の名前が書かれた離婚届を見せてきた。
『ぼんさん、俺本気なんです、もう気持ちはあなたにしか向いてない、、明日、渡してきます。』
とても嬉しかった、でも、それと同時に後悔した。
なんの生産性もない行為、俺は何も君に与えられないし残してあげれない。
君の奥さんが子供が欲しいと俺に相談してきた、
「ここ数年なんか冷たいのよね、会社が忙しくなってきたのはわかるけど、、私もそろそろ子供とか欲しいと思ってんのにな〜」
ぼんじゅうるは背中に汗が落ちる感覚を味わう。
これでは、本当にダメだ。君の奥さんは俺をジトリと見ていた。わかっている、、この目は牽制。そろそろやめておけよ?という威圧。
「……わかった、ごめん」
「そ?ならいいんだけどね」
目を逸らしてしまった、もう終わりにしなければ、、
君の肌に残したかったキスマークや傷跡、秘密の関係だからひとつも残せず。どんなに体を重ねても何も残らない。
君の奥さんが貴方は何も産めないのよ?と言いたげにフッと微笑み席を離れた。
行為中の君は、必ず中に出してくる。
最後まで腰をうちつけそれを擦り付ける。
そしてうっとりと俺のお腹を撫でる。
まるで俺との子供を望むように……
「っふぅ……ぐぅ、はぁ……ぅう」
ぼんじゅうるは幸せなまどろみにいる男の胸の中で声を殺して泣いた。
俺は何も残せない、
もし、君との子供が産めたならそれはそれは可愛いだろう、愛しいだろう。
男の子なら君みたいに皆を引っ張っていける存在に、女の子なら俺みたいに色白で少し気弱かな?逆かもね…
でも、叶わない。虚しい。
「ドズルさん、本当に大好きだった、愛してた。」
この事情に終わりを向ける。その為、自身の心に蓋をする。
これはもう過去の話。この先はない。
ぼんじゅうるは愛しい存在に口付けた。そしてふふふと幸せそうに笑う君の心臓付近にキスマークをひとつ。最初で最後の印。
するりと温もりから離れ男の名前が入った離婚届を握りしめて部屋を出ていった。
外はまだ寝静まっている、朝日が昇るのはまだまだ先。
ぼんじゅうるはハラハラと涙を流しながら握りしめた離婚届にキスをした。
そして、心を斬りつける様にビリビリに破く。
「ふぅ、ぅう、ぅ」
涙が止まらない、声が漏れる。顔はぐしゃぐしゃだ。
名残惜しそうにその紙屑を知らない場所の知らないゴミ箱へ投げ捨てた。
明日は朝から引越し業者が来る。
忙しくなる、心を入れ替えなければ、とペタリと顔に俳優としての顔を貼り付けた。
大丈夫、大丈夫だ。
ぼんじゅうるはそう言うと 懐から一通の封筒を出し目に入ったポストへ投函した。
.