テラーノベル
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Scene.1:夜更けのスマホ通知とある平日の夜、深夜0時をまわった頃。
自分のアパートのデスクで、 翌日のQuizKnock
の動画企画の台本に目を通していた東言の
スマホが、突如として画面を光らせた。
ピコン、と軽快な通知音。
言(こんな時間に誰から……?
編集部の人か?)
画面を見ると、送信者の名前は「問ちゃん」。
くだらないスタンプしか送ってこない
問から の、珍しい夜中のメッセージだった。
画面に表示されたテキストを読んで、
言は思わず眉間にしわを寄せた。
『言……、なんか、
今日ずっと体がだるいかも……』
『熱測ったら、38度あった……』
言「……は? 38度……!?」
思わず椅子から立ち上がり、
言はすぐさま問に電話をかけ直した。
しかし、コール音が虚しく鳴り響くだけで、
一向に出る気配がない。2回、3回とかけても、
呼び出し音が切れるだけだった。
言「っ……出てよ、何やってるの……!」
心臓が嫌な音を立てて跳ねる。
一人暮らしの部屋で、
38度の熱を出して一人で倒れている問の姿が
頭をよぎる。
「普段あんなにマイペースでのんきなくせに、
こういう時に限って連絡がつかない…!」
言はデスクの椅子に引っ掛けてあった上着を
掴み、自分のアパートの鍵と財布をポケットに
押し込んだ。
言「……もう! 本当に、 どうして僕が
こんなに心配しなきゃいけないわけ……」
文句を吐き出しながらも、
言の足はすでに玄関へと向かっていた。
深夜の冷たい夜風の中、
言は問のアパートへと走り出した。
Scene.2:合鍵の先にある、静けさ
言の足で急ぎ足でおよそ15分。
息を切らしながら問のアパートの前に到着した
言は、ポケットから急いで合鍵を取り出し、
鍵穴に差し込んだ。
ガチャリ、と重い音を立ててドアが開く。
言「お邪魔します……って、
なんで電気ついたままなの……!」
玄関の靴は脱ぎ散らかされ、 リビングの方から
テレビの音が微かに聞こえている。
言が足早にリビングを通り過ぎて
ベッドルームのドアを開けると、
そこには信じられない光景が広がっていた。
パジャマのままの問が、布団をはだけた状態で
ベッドの上にぐったりと横たわっている。
額にはうっすらと汗が滲み、
荒い息を繰り返していた。
言「っ……問!」
慌てて駆け寄った言が、
問の肩を優しく揺り動かす。
問はうっすらと瞼を開け、
ぼんやりとした視線言のほうに向けた。
問「……あれ、言……? 夢、かな……」
#鬱展開
Mist-404
2,108
すとぷりのるぅと大好き
24
言「夢じゃない! 何で連絡出ないの、
本当に熱があるじゃん……!」
間近で見ると、問の顔は赤く染まり、
呼吸も少し苦しそうだった。
いつもはふにゃふにゃと笑みを 浮かべる 兄の、
あまりに無防備で弱った姿を 目の当たりして、
言は胸が締め付けられるような感覚を覚えた。
言「……バカなの? 熱があるなら、
もっと早く僕に言いなさいよ。
一人でどうするつもりだったのさ」
問「だって……言、
明日も朝から編集作業あるでしょ……。
邪魔しちゃ悪いなって思って……」
言「そんなこと言ってる場合でしょ!
自分の体調が最優先でしょ、ほんとに……!」
Scene.3:優しい看病の始まり
頭ごなしに怒りながらも、
言の身体はすでにテキパキと動き始めていた。
言「とりあえず、そのままじっとしてて。
今、冷えピタと水分持ってくるから」
立ち上がろうとした言の袖を、
すっと白い手が掴んだ。
振り返ると、熱で少し潤んだ瞳をした問が、
どこか切なそうに言を見上げていた。
問「……行かないで、言。……もう少し、
そばにいてよ」
言「っ……! 熱測るのと、
おでこ冷やすだけだから、すぐ戻るってば!」
問「やだ……。言が来てくれて、安心したら、
なんか急に眠くなってきた……」
言「……。」
普段はしっかり者の弟として、
兄を叱っ てばかりの言だったが、
こんな風にストレートに甘えられては、
反論の言葉がすべて引っ込んでしまう。
言の耳たぶから首筋にかけて、体温 が
上がっていくのが自分でも分かった。
言「もう、本当に手がかかるんだから……」
言は小さくため息をつく
言「どこにも行かないよ。 ここにいるから、
まずは熱を下げないとでしょ」
問は言に手を握られると、
安心したようにふにゃっと柔らかく微笑み、
そのままゆっくりと目を閉じた。
深夜の静かな部屋の中。
荒かった問の呼吸が、
少しずつ落ち着いていく。
言はまだ熱の残る兄の額にそっと
手を当てながら、心の中で大きく息を
吐き出した。
言(……今回だけだからね。
こんなに心配させて、
こんなに甘えてきて……。
本当にお兄ちゃんのお世話なんて、
もう二度と……)
そう心の中で誓いながらも、
言のもう片方の手は、
すでに枕元の冷たいタオルを握りしめていた。
コメント
3件

ツンデレ、、、、可愛すぎる!!!!! やっぱツンデレは神だね、、
やっぱ言ネルはツンデレが似合いますよねぐへへへへへへへ
もう言のツンデレが炸裂しててにやにや止まらんかったわ。「もう二度とお世話なんて…」って心の中で誓いながらもう手が動いて冷たいタオル握ってるところ、完全にバレてるよ兄ちゃんには。問が甘えた声で「行かないで」って引き止めるシーン、熱あるからこそのストレートな甘え方が効いてるなあ。普段しっかり者の言が耳まで赤くなってるだろうなって想像すると萌える。後編も絶対読む。