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ここは…スノーフル?
「お姉ちゃん!あそぼー!」
声が聞こえる。
私を呼ぶ声だ。
「お姉ちゃん?どうしたの?」
…これは子供の時の記憶だろうか…全然身に覚えがないが…
「ごめんごめん、なんでもない!」
「そっかぁ、それならいいんだけど、」
「何して遊ぶ?」
「うーん、戦闘練習!」
「分かった!やろう!」
「わーい!」
「よーし、次は勝つぞー!」
…なんか嫌な予感が…
私は勝てるのだろうか…?
…あれ?次は勝つってどういう…
と考えていると彼女はパソコンを出し何かを打ったと思ったら私の体は動かなくなっていた。
「あれ?お姉ちゃん今日はいつもの使わないの?」
「いつもの…?」
「いつものー、言葉を発しただけでハッキングしちゃうあれ〜、」
ハッキング…
そうか…今思い出した…
私の能力…
もう1つの能力…
ハッキング能力だ。
世界ごとハッキングして改変してしまう
最凶の能力…
「…ごめんごめん、解除」
私が解除、と唱えると身体は動くようになっていた。
「むぅ…お姉ちゃん、初めからそれ使ってよ〜…」
「ごめんごめん」
…あれ?今更だが、私に妹なんていたっけ…?
…でもまぁ…楽しい夢には変わりないんだ…幸せな夢には…変わりないんだ…
「お姉ちゃん、もっと一緒に遊ぼう?」
…もう、このままずっとここに…
「うん、遊ぼう」
そうすればもう何も見ずに済むんだ…
「次は何して遊ぶー?」
と言いながら彼女は私の手を引っ張る。
「次は…」
「お姉ちゃん!」
…誰かの声が私の声を遮る。
声の方向を見ると頭に猫を乗せた少女と、
キョロキョロしているインクとエラーが居る。
「君たちは…」
「お姉ちゃん!お姉ちゃんの居場所はここじゃ無いでしょ!」
「…私の居場所はここだよ。」
「お姉ちゃん…何言って…」
「それより…君たちは誰だい?」