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「さあ、まずは服選びだ。」
咲月さんに連れてこられた部屋には、メイドさんたちが来ていた服がたくさんつるされていた。
「これを着て働けってこと…?」
「なかなか察しがいいな。今のお前はもう且功様の玩具ではなくただの使用人。僕の命令や他の給仕係が言うことには従うことだ。」
「分からないことは聞いていいの?」
「当然だ。むしろ聞け。且功様の話では、お前はオークションで包丁すらまともに使えなかったんだろう。お前に全てを任せたら俺の首がとぶ。」
「じゃ、じゃあご飯作るのと洗濯をやってみたい!」
生まれて初めてもらった仕事。それだけで私の心は浮かれている。ここで教えてもらえれば、きっと大人になったときに役に立つ。
「……なぜそんなに喜んでいる。お前は玩具としてここに来た。話が違うとか、働くなんて嫌とか思わないのか?」
「なんで?」
「……いや質問しているのは俺の方なんだが。」
「だって生まれて初めて仕事がもらえるんだよ!それに知らないことを経験できるってとても幸せなことだもん。誰にも頼らなくても、自分で全部できるような大人になりたいもん!」
「……お前の貧乏魂もそこまで来ると恐ろしいな。とにかく好きな服を着ろ。終わったら皮むきから教えてやる。」
「はい!」