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side🧡
🧡「……あぁぁぁ!!もうっ!!」
レッスン終わりのスタジオに、俺の叫びが響いた。
🖤「どした? いきなり」
めめがタオルで汗を拭きながら、訝しげに俺を見る。
🧡「なんかさ、最近ずっとモヤモヤしてんねん」
🩷「モヤモヤ?」
佐久間くんが首を傾げる。
🧡「いや、俺らさ、めっちゃ頑張ってるやん?
それこそ死ぬ気で練習して、ライブやって、ファンも増えて……でも、デビューの話が全然来ぉへん」
💙「……確かに」
翔太くんが低く呟く。
🧡「最近、ファンの人からもよく聞かれるんや。『Snow Manってデビューしないんですか?』って」
🤍「僕も言われたことある」
ラウールがぽつりと呟く。
🧡「そのたびに、『頑張ってます!』って言うしかないのが……なんか悔しいねん」
拳を握りしめると、横で照兄がゆっくりと口を開いた。
💛「……でも、焦ってもしかやない」
🧡「そりゃ、そうやけど……」
俺が言葉を詰まらせると、阿部ちゃんが優しく笑った。
💚「俺たちにできるのは、やっぱりパフォーマンスを磨くことしかないんじゃない?」
🧡「そうやな……」
分かってる。分かってるけど、やっぱりモヤモヤする。
ふと、視線を感じて顔を上げると、舘さんがじっと俺を見てた。
❤️「康二、俺たちさ、何のためにここにいると思う?」
🧡「……デビュー、するため」
❤️「そう。でも、デビューするためだけに9人になったわけじゃないよな?」
🧡「……」
俺は言葉を失う。
❤️「俺たち、9人でいることに意味がある」
舘さんの言葉に、みんなが静かに頷く。
❤️「焦る気持ちはわかるよ。俺だって不安になる。
でもさ、こうやって9人で頑張ってる時間が、絶対無駄にはならないって信じたい」
舘さんの落ち着いた声が、心に染みる。
🧡「……せやな」
俺は深く息を吐いて、拳をほどいた。
🧡「ほな、また明日も頑張るか!」
気持ちを切り替えて笑うと、めめが「お前単純すぎだろ」と呆れた顔をした。
🧡「単純ちゃう! 前向きって言え!」
🩷「ははっ、康二らしいな」
佐久間くんが笑う。
💜「じゃあ、解散するか!」
ふっかさんの声で、俺たちはスタジオを後にした。
夜の冷たい空気が、火照った体に心地よかった。
――届きそうで届かない、このもどかしさ。
でも、俺たちなら絶対に掴めるはずや。
そう信じて、俺はまた一歩を踏み出した。