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気が付くとアゲハは、自分の部屋にいた
アゲハ「(え…あれ…?なんで私、自分の部屋に…?
だってさっき、フブキちゃんが犬のウンチ踏んで…)」
アゲハは混乱しながらもハンガーにかけてある自分の制服を手に取り、着替え始める
アゲハが上のパジャマを脱いだ時、バンッとドアが開いた
ジンペイ達だ。
ジンペイ達はそのままフリーズすると、大声で謝り、勢いよくドアを閉めた
アゲハ「(アレ…?このやり取り、さっきもやったよね…?
え?本当にどうなってるの!?)」
~食堂~
犬のウンチを踏む前のやり取りをまたやっている
フブキ「(どういうこと?私さっき…ああ!夢?よかった~)」
フブキは安堵のため息をつくが、アゲハの様子がおかしいことに気付く
フブキ「(あれ?でもアゲハの様子がおかしい…?)」
アゲハのいつも白い肌は、白いを通り越して青白くなっており、
食事にも全く手を付けていなかった
その時、マタロウが声を上げる
マタロウ「あ!卵双子だ!」
コマ「縁起いいね!」
そこでジンペイも声を上げる
ジンペイ「おおー!コッペパンかと思ったら『エビマヨ春雨餃子パン』だった!」
フブキ「(夢と同じやり取り…正夢?っていうか予知夢!?)」
フブキは不安なまま玄関に立つ
フブキ「(いやまさか…科学的にあり得ないし…)」
フブキ「(気を取り直して、頑張ろう!)」
フブキはドアを開け、階段を下りていく
フブキ「えッ!?」
だが、階段の下にはやはり、犬のウンチがあった
しかもホカホカと湯気が立っている
フブキ「(ある!本当に予知夢だったの!?)」
フブキが青ざめていると、マタロウに声を掛けられる
マタロウ「フブキさん?」
フブキ「ええっと、さき行っててくれる?」
フブキにそう言われ、アゲハ以外は下りていく
コマ「アゲハちゃん、何してるの?ほら、行こう?」
アゲハ「わわっ」
コマは立ち止まってるアゲハの手を取り、階段を下りていく
ジンペイ「あ、コマ君抜け駆けすんなよ!俺も繋ぐ!」
アゲハ「ちょっ、ちょっと待って!私、フブキちゃんと一緒に…」
困り顔のアゲハの意見を聞かず、
アゲハはジンペイとコマに強制的に手を繋がれたまま行ってしまう
フブキ「誰も踏みませんっと…じゃあ私も!」
フブキは階段を下りきり、ウンチの上を飛び越えた
フブキはウンチを避けたのを確認すると、「よし!」と言い、皆のもとへ行く
その時、マタロウがこっちに向かって走ってくる
マタロウ「忘れ物した~~ッ!!」
マタロウはフブキとぶつかってしまう
フブキ「あっ?あ、あっあっあっ~~!!」
フブキはクルクルと回転しながら後ろに行ってしまう
そこにはウンチが…
ぐしゃり
フブキ「また踏んだぁぁぁぁあッ!?!?」
ボーン ボーン____
アゲハとフブキの頭にまた、そんな音が響いた
またしてもアゲハは、自分の部屋にいた
アゲハ「え…なんでまた…?もしかしてこれ、ループしてるの?」
アゲハがそう考えているとドアがバンッと開いた
ジンペイ「お!アゲハ、おはよう!そんなところで突っ立ってどうした?」
アゲハ「え?ああ、ごめん!今着替える!」
アゲハが上の服を脱ごうとした途端、3人は真っ赤になって慌てて出て行った
アゲハ「これ、さっきとやり取り違うけど…来てる時間が同じだ…」
アゲハが時計を確認すると、7:54。
前にジンペイ達が来たのとまったく同じ時間だった