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第三話 代償と覚悟
「その覚悟があるなら代償も払えるな?」
男はじっと俺を見つめる。
目の奥には、笑いとも怒りともつかない何かが宿っていた。
俺は唇を噛む。
「……代償って、何だ」
男は低く、でもゆっくりと言った。
「金じゃない、命でもない。お前の……これからだ」
「これからって……」
声が震える。軽くない。
でも男は肩をすくめ、さもどうでもいいように付け加える。
「まぁ、毎日がちょっとずつ痛くなるくらいだな」
その言葉に、頭の中で警告音が鳴った。
でも、それでも——
俺は目をそらさなかった。
「分かった。払う……代償、全部」
男の口元が、わずかに緩んだ。
「よし……なら話は早い。始めようか」
そう言われた瞬間、背筋に冷たい緊張が走る。
それでも俺は、心の中で笑った。
『……やるしかないんだな、俺』
そう思った時点で、もう戻れない気がしていた。
コメント
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代償、軽そうに見えて重いな… 逃げたくても逃げられないんでしょ!?ヤバじゃん 主人公くん大丈夫か…? めっちゃ最高だった✨️続き楽しみ💕!!