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Br視点
………
真っ暗だな…
目が覚めると暗い海の中にいた
だんだん沈んでいっているのはわかる
だから、光がだんだんと…
あぁ…僕地獄行きかな…
きっと
これは地獄への道のり
一番底までいったら…
もう…いいかな
ごめんね…きんさん
こんな恋人で…
ごめんね…
傷つけて…
ごめんね…
「ギュッ…」
いきなり手を握られた
えっ………
体が上に上がっていく
その手を離さずまいと強く握る
「……っく!!、…Br!」
誰かの声が…
かすかに聞こえる…
……ゆっくりと目を覚ます
見えたのは紛れもなく彼だった
『んぅ……、あぁ…Knさんだったんだ…』
『…僕の手を握ってくれたのは…』
Kn「ずっと…ずっと…握ってたよ」
ずっと握っていてくれてたんだ…
彼の目をそっと見ようとした時に
あ…これ結構泣かせてたかなと思った
もう…目が…
『そうなんだぁ ありがとうKnさん』
声をかけてもずっと泣きっぱなしの彼
『もう泣かないでよぉ… そんなに泣いたら明日腫れちゃうよ…』
Kn「よかった…よかったぁ……」
少しの間、彼は泣き止まなかった
そーいえば…
僕結構ねむってたのか…
うーーーん、きいてみるか
『ちなみに僕どれくらい眠ってた?2日とか?』
僕の予想は2日、まぁーこれくらいかなって思った
Kn「バカツ!5日だよ!!い・つ・か!」
『えぇ…、ガチのマジのガチ??』
正直、驚いた
ほんとに
あ…そんな眠ってたんだレベル
Kn「そーだよ 心配かけやがって…!」
「けど…もとをいえば…俺が悪いし…」
『…Knさんは悪くないよ』
とっさに出た言葉
これはほんとに…僕が悪い
『僕が勝手に走って、勝手に会いに行って、勝手に倒れただけだから』
『Knさんは悪くないよ』
『だから、もう泣かないで』
そう言葉をかけたら、また彼は泣き出してしまった
言うなら…今かな…
僕はまた彼と一緒にいたいってこと
『ねぇ…Knさん』
彼がバッと顔をあげる
『Knさんがいいって言ってくれるかわからないけど…』
『僕…やっぱKnさんと一緒にいたい』
顔をあげたとき泣き止んだ…かな?
と思ったらまた彼は泣き出してしまった
いえた……
けど、彼はまだ僕とまた一緒に入れることを願っているだろうか…
彼からの返事はかえってこない
顔を少し覗こうとした時に
Kn「俺もだよ…」
俺も…ってことは…
Kn「やっぱ…Brと一緒にいた日々のほうが楽しかった…」
言われた瞬間
もしかしたらほんとうにあの時、選択を間違えたのかなと思った
ごめんね…2年間も…
今ならきっと…彼は
『ねぇ…Knさん、また僕と付き合って…くれますか?』
『同じ失敗はしない 絶対幸せにする』
Kn「…もちろん!」
ブワァっ
彼が返事をした瞬間
開いていた窓から桜の花びらがたくさん舞ってきた
僕は窓の方に目を向ける
あの時から2周もまわって今
また彼が僕の隣にいてくれる
そう、ふと彼をみてみると
安心したような顔で窓の方を見ていた
その横顔は
とても美しかった