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望月さんは勉強も、運動も、友達関係も全部完璧で私とは真逆の人だった。
とても明るくてみんなからもとても信頼されている『優等生』だった…。
今日も私は今、いじめを受けている。
トイレで水をかけられ、びしょ濡れだ。
私のことをいじめる人「安藤 凛」はいつものように私を思う存分にいじめ、満面の笑みで教室へと戻って行った。
その時。誰かがトイレに入ってきた。
?「春乃さん、大丈夫?」
この声はきっと望月さんだ。
私「…」
私は「大丈夫です。」なんて言えるはずもなく黙っていた。
望月「ドア開けてくれる?」
私はドアを開け、ずぶ濡れのまま望月さんを見つめた。
望月「っ!? 大丈夫?今体操服持ってくるね。」
そう言って望月さんは私の体操服を持ってきてくれた。
私「… ありがとう。」
望月「お礼なんていいよ!それより大丈夫?」
私「はい。助けてくれてありがとう。」
望月「なんかあったら言ってね。」
こうして時間は止まることなく進んで行った。
放課後
望月「あっ春乃さん!」
私「あ、望月さん。」
望月「あのさ、突然なんだけど私たち友達にならない?」
こんな私に友達?!そ、そんなの…
また崩れるだけなのに。
私「 どうして私なんかと? 」
望月「なんとなくかなぁー」
私「…」
望月「お返事は?」
私「やめておいた方がいいと思います…。」
望月「どうして?」
私「望月さんまでいじめられては困ります。」
望月「私、覚悟は出来てるしっ!」
私「…でもっ!」
望月「あのね。私が友達になりたいのは、春乃さんを助けたいからだよ。」
私「っ!?」
どうして私なんかを助けようとするの?そんなことしたら望月さんまでいじめられてしまう。
『私のせいで。』
もうそんなの…嫌だよ。
(でもこの時私の心の中では助けを求める自分がいた。もう嫌だ。もう逃げたい。たすけて。そう言っている自分を私は見つけてしまったんだ。)
その時。
私は大粒の雨を降らすように涙を流した。
私「望月さん…お願いします。私をこの地獄から解放してください。」
望月「もう、泣かないで?」
私「…っ」
望月 「大丈夫、絶対私が救ってみせる。」