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望月さんと友達になってから1週間。
今日は望月さんの家に遊びに行く予定だ。
あの日から昼休みは一緒にお弁当を食べて放課後はゲーセンに行ったり、タピオカを飲んだりした。
望月さんと友達になってからいじめが少なくなったと言ったら嘘になるけど助けてくれる人がいるから前よりは救われている自分がいる。
ほんとに感謝しかない。
放課後…
望月「あっ空夜〜!」
私「あ、望月さん!今日はよろしくお願いします。」
望月「は〜い!てか友達になって1週間たってるんだし、敬語辞めない?w」
私「あ、そうですね!あ、そうだね…!」
望月「私のことは葵でいいからねっ!」
私「はい!」
葵(空夜、前より少し明るくなった気がする。少しずつ救っていかないと。まず空夜を助けるにはいじめを無くしていかないとダメかな。校長先生に毎月いじめアンケートをやってもらうのはどうかな。)
私ふ「あれ、葵?どうしたのそんな顔して。」
葵「あぁwごめんごめん、考え事してたw」
葵の家…
私「わぁー!とても綺麗だね。」
葵「ちょっと!あんまり見ないでよねw」
「私の部屋こっちだよー」
葵の部屋は推しグッズや学習道具で埋め尽くされていて、水色のカーテンと水色のベッドがある。
私「お邪魔します。」
葵「ちょっと散らかってるのは許してww」
私「あ、全然大丈夫。」
部屋は2人の話で盛り上がった。葵は学校にいる時の真面目なイメージとは違い、活発女子みたいに学校の時より明るい笑顔が見られる。
葵「空夜、笑った方が可愛いよ?」
私「え、?」
突然の葵の言葉に驚いてしまった。
「笑った方が可愛いよ。」
私「…」
葵「空夜っていつも顔が暗いというかなんというか。もっとニコニコしてた方が可愛いと思う!」
私「そ、そうかな…?私がニコニコしてても意味無いと思うよ。」
葵「そんなことないよ。」
(葵、どうして私にそんなこと言うの?私が笑ったってどうせいじめられるだけ。葵はそれを一番理解してくれてるはずなのに。)
私「私が笑う必要なんてない。笑えたとしてもそれが本当の笑顔なのかはわからない。だから笑ったって偽物なんだし、笑う必要ないでしょ。」
葵「…」
私「ごめん。私もう帰るね…」
そう言って私は家へ帰った。ベッドにうずくまり葵が言っていたことを思い出す。
「もっと笑った方が可愛いよ!」
私「笑ったって、意味ないのにね。」
だって私の笑顔は…
『偽物なんだから。』