TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

冬彰

フォローさせていただいてる方のイラストから着想を頂きました。ポッキーの日ネタ

べったーからの移行です



「なぁ、冬弥。お前、太いのと細いのどっちが好き?」

「……は?」

春、という言葉が似合う昼だった。木漏れ日、そして明るく暖かな太陽。そんな雰囲気をぶち壊す発言が耳に入ったような気がした。もう一度、東雲色に尋ねてみるか

「…今、なんと言った?」

「だから……太いのと、細いの、どっちが好みって」

なんか変なこと言ったか?と彼は眉をしかめる。いや、おかしいだろう。そういうのは、こう、夜、とか……

「それは、今じゃなきゃダメなのか?」

「んー…だめ」

ぺろ、と彼は舌を出す。だめだったらしい。本当にか…?絶対に今みたいな平和…?な空間で聞くようなことじゃあ無いだろう、が。今じゃなければいけないのなら仕方ない……(?)我儘な相棒に付き合うか…。やはり、モノ、の話なのだろうか?俺は何を言っているんだ、ここは学校なのに。

「…彰人はどうなんだ?」

「あ、オレが先に聞いたのに。ま、いいや……オレは…太い方、だな」

…俺のが太いからか(自意識過剰)どき、と胸が高鳴る。使うのは、絶対にこの場面ではないけれど。

「周りは細い方がすき、らしいけど。オレは、なんか、たべてるって感じかするから…そっちだな」

少し照れくさそうに笑いながら彼は言う。たべてる、とは比喩…なのだろうか。まあ、確かに彰人は、上手そうに咥えているか。

「…で、冬弥は?」

しかし、どう返せばいいのだろう。この質問をする、ということは立場を変えたい、ということだろうか。いや、拒否はしないが。……考えさせて欲しい。…まあ、彰人のは細くは無いから……。

「俺も太い方…だ、な」

「あ、まじ?よかった……」

目の前の東雲色はぱっと顔を綻ばせた。あ、まてまて…

「まっ、てくれ。いや、別に、彰人と繋がれるのならなんでもいいんだが、しかし、なんというか。まだ準備だとか、諸々できていなく……」

首を振っていれば彼がカバンからなにか出すのが見えた。赤い、箱。

「太いのしか買ってなくてな、いやー、冬弥も同じでよかった、買い直すのメンドイだろ?」からり、と彼は手に持った箱を振る。パッケージには見覚えのある文字の羅列。

「……」

なる、ほど。

(筆m)

腐ロセカノベル詰め

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

5

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚