翔太 side
予定より早めに彼女の家に着くと真新しい合鍵を使って花屋横の住居用入り口の扉を開ける。
2階に上がり彼女の帰りを待っている間、満足げに合鍵を見つめてはニヤけていた。
彼女の居ない部屋はシーンと静まり返っていて、いつの間にかテーブルに突っ伏して寝てしまっていた。
突然、彼女が慌てた様子で部屋に入ってきたので飛び起きると僕を見るなり泣き出した。
翔太 鈴ちゃんどうしたの?どっか痛いの?
気の強い彼女が泣くなんて余程の事だ。自分で肩を抱きながら小刻みに震えている。
何を聞いても答えてくれない。暫くすると泣き止んで落ち着いたようだけど重い空気が部屋を漂っている。ついさっきまで幸せでいっぱいだったのに‥
翔太 あの‥健ちゃんと喧嘩でもしたの?
無言で首を振る彼女はこの話はおしまいとでも言うようにバチンと自分の頬を叩いた。
鈴花 翔太一緒にお風呂入ろう
翔太 (嬉しい‥嬉しいけれども‥)
うん!!!
普通に嬉しいが勝った。やっぱり僕は単純で子供だ。泣いてた理由が気になるけど・・・
鈴花 side
現金な体だ。知らない男に金では抱かれるのに、兄のように慕っていた幼馴染の事は〝怖い〟〝気持ち悪い〟だなんて。
彼に言えるはずがないだろう。
今までしてきた自分の事を棚に上げて健ちゃんの事、責める気にはならない。
体に纏わり付いた、気持ちの悪い健ちゃんの〝痕跡〟を1秒でも早くリセットしたくて彼をお風呂に誘った。
Tシャツを脱がせた彼の手が止まり、表情が曇る。
翔太 どういう事?
鈴花 ?なぁに?
彼は怒ったように私の手首を掴むと下着姿のままの私をお風呂の鏡の前まで連れて行き、鎖骨に触れた。
翔太 これキスマークだよね?俺のじゃない!
鏡に写る自分の首筋を見ると、どうやら健ちゃんが彼のつけた痕とは別に3箇所、私に印を残していた。
鈴花 !!!こっこれは違う・・・
怒ってる・・・と言うより呆れてる・・・穢らわしいものを見るような目をして私を見た後は、悲しい目をして俯くと無言でお風呂場から出て行った。
翔太 side
何をしてきたのか、何をされたのか・・・正直どうでも良かった。どちらにせよ僕には〝言えない事〟なのだろうから。僕には受け入れ難い事が起こったのだろう。怒りと悲しみが入り混じり、彼女を直視できなかった。
お風呂場から彼女が帰ってくる事はなく、シャワーの音と啜り泣く声が聞こえてきた。
10分経っても20分経っても彼女は泣き続けた。痺れを切らした僕が風呂場へ行くと真っ赤になった彼女の首筋を見て慌てて駆け寄り手首を掴んだ
翔太 何してるだよ!
鎖骨は真っ赤になって血が滲んでいる。必死でキスマークを消そうと擦っていた。
翔太 鈴ちゃん!どうかしてるよ!何で鈴ちゃんばっかり傷つくるの?自分をこれ以上壊さないでよ
風呂場の床にへたり込んだ彼女は、虚な目をして涙を流し続ける
鈴花 汚い体だから・・・ごめんね翔太
傷つけたのは僕の方だ。
翔太 ごめん・・・汚くなんかない・・・おいで
涙を流し続ける彼女が僕を求め勢いよく胸に飛び込んできた。お風呂の縁に座らせると下着を剥ぎ取り、全身にキスをする。
翔太 嫌なら言ってね
赤く腫れ、血に染まる彼女の鎖骨を舐めると、痛そうに体を捩った。下へ向かい膨らみを味わえば吐息が漏れた。
*翔太 ここも触られたの*?
返答がない。僕からの問いは〝YES〟を意味している・・・
翔太 消毒しなきゃ
必要に胸を可愛がると腑抜けになった彼女が後ろに倒れそうになるので腰を支えた。さらに下へと這わす
翔太 脚広げて?ここも?
顔を大きく左右にふり〝NO〟と答える
翔太 ホントかな?真相はわかんない
鈴花 触られてないから!
翔太 よく見せて?分かんないだろ?脚広げてよ
片方の足首を持ち上げソコを舐め上げると、奇声が上がった。反響してイヤらしく響き渡る
鈴花 ンアッ….♡////はぁ、はぁ、ゃぁっ////.ッ
翔太 僕に捕まってて♡僕しか見えないくらい、僕だけを感じて
指を挿れて中を掻き回すと、快感に耐えられなくなった彼女の体が縁からずり落ちた。腰を抱えて立たせると後ろから自分のモノを挿れ突き上げた。
鏡に写る彼女はイヤらしく妖艶だった。壁に手をつき鳴く姿に欲情し貪り喰らう自分はどうかしている。彼女と体が繋がるとどうしようもなく制御不能に陥る。
翔太 鈴ちゃん見て♡繋がってる
鈴花 バカァッ♡////
翔太 いつもの鈴ちゃんだ♡
同時に果て、彼女をバスタオルで包むとそのまま抱っこしてベットへ運んだ
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