(いじめ系のお話し、苦手な方は今すぐ逃げなさい。え?苦手なのに見ていいの?あ、無理に見て文句言う感じ?じゃあうちが追いかけます(?) )
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『タヒね』『消えろ』
などと落書きされ、一輪の花が入っている花瓶が置かれているたおの机
それを見たたおは少し引いたような顔をした
が、少し笑って「なにこれ漫画みたいw」と言いながら片付け出した
何故笑っていられるのか俺には分からない
いつもへらへらとしているからたおはいじめられている
俺は「やり返しはしないの?」と聞いた
たおは少し考え、「う~ん、どうだろうね?」と濁したように言った
どうせたおのことだからしない、そう思っていた。
放課後、またたおがいじめっ子たちに呼び出されていた
下駄箱の横の空き教室にいるいじめっ子の声が廊下まで響く
俺は用事があったので早めに帰ろうとし、空き教室の近くを通った
その時、空き教室から大きな物音が聞こえた
机などがなぎ倒されるような音だった
俺は思わず空き教室のドアを開けてしまった
そこにはいじめっ子達が倒れていて
たおがいじめっ子の胸ぐらを掴んでいた
衝撃的な光景だった
いつものたおからは想像もできない。
たおが俺の存在に気づくと掴んでいたいじめっ子をぽいっと離し、
「あ!万里だ〜ッ!」と少し狂ったような声色でそう言いながら笑顔で駆け寄ってきた
「あいつらが俺のことをね〜?!」
と、どこか楽しそうに話し出す彼は
今まで見たことのないくらい笑顔だった。
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惚れた