チェネレントラ

💜side

馬車の中で揺れている。

その揺れに関係なく俺の手脚は震えていた。

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‎🤍俺はラウール

‎🤍貴方は舞踏会に行きたい？

ラウールという男は、舞踏会に行かせてくれずに泣いていたところ、俺の前に現れた。

💜…もちろん

💜でも、俺は行けないからさｯ…わら

‎🤍わかった！行かせてあげるよ！

💜え？いや、無理って…

‎🤍(呪文唱え中‪𓂃 𓈒𓏸)

💜うわ、綺麗…

💜…なんだけどなんでドレス？？

俺は、ドレスとティアラ、そしてガラスを身にまとっていた。

‎🤍細かいことは気にしないでよ

‎🤍ほら！もう時間ないじゃん！！

‎🤍この馬車に乗った乗った！

勝手に話を進めて、魔法で馬車にしたかぼちゃの中に入った。

ラウールと二人で

(💜うわ、気まず…)

(💜向かい合わせで座んなよ…)

‎🤍しょうがないでしょ、狭いんだから

💜心読んだ？

‎🤍魔法使いなもんで♡

💜はぁ…

‎🤍はい、着いた

💜え、行っていいの？

‎🤍何を今更w

‎🤍でも、本題言ってなかったんだけど

‎🤍やって欲しいことがあるの

💜内容によるけど何？

‎🤍この国の王子を殺して

そう言ってラウールは俺の手に、ナイフを持たせた。

💜…は？

‎🤍ね、お願い

‎🤍ほら、ドレスもティアラもガラスの靴だって

‎🤍プレゼントしてあげたでしょ？

💜無理無理無理！

💜それならこれたち返す！

💜人殺しとか！

💜それに王子だよ！？

‎🤍忘れたの？

‎🤍俺は魔法使いなんだよ？

‎🤍やろうと思えばいつだって貴方を殺せる

💜…ｯ

‎🤍やる気になった？

ラウールは何が悪いのか分かってないように、笑顔で小首を傾げて俺を見てきた。

💜…わかった

‎🤍じゃ、よろしく〜

そう言ってラウールは消えていった。

💜…どうしたもんか……

夢にまで見た舞踏会。

今はこんなにも行きたくないなんて。