テラーノベル
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暖炉の火が静かに揺れる、穏やかな昼下がり。
「ねぇ、mfくん!」
テーブルいっぱいに紙を広げたdnは、嬉しそうに尻尾を揺らした。
「見て見て! 赤ちゃんを迎える準備リスト!」
「……もう作ったの? まだ気が早い気もするけど」
mfが驚き半分、苦笑い半分で覗き込むと、dnは「えへへ!」と得意げに胸を張った。
広げられた紙には、『ベビーベッド』『毛布』『ちっちゃい食器』『おもちゃ』など、思いつくままの言葉が元気な文字で書き込まれている。
「だって、早く準備したいんだもん。楽しみで待ちきれなくて!」
目を輝かせるdnの純粋な喜びが伝わってきて、mfもそれ以上は何も言えず、 「そうだね」と優しく微笑んだ。
「じゃあ、まずは部屋の片付けから少しずつ始めようか。スペースを作らないとね」
「うん!」
嬉しそうに返事をしたdnは、さっそくクッションを運んだり、本棚の整理を始めたりと大忙し。
体が重くなり始めているdnの動きに、mfはハラハラして目を離せない。
「あ、重いものは俺がやるから──」
「ありがとう!でも、これくらいなら平気だよ!」
dnはぴょんっと軽快に動き回る。
「張り切りすぎないでよ。体に障ったら大変だから」
「へーきへーき!」
そう笑って手を動かしていたdnだったが、しばらくすると、ぴたりと動きが止まった。
「……あ、れ」
「dn? どうした?」
dnは持っていた本をそっと置き、無意識にお腹へ手を添えて動きを止めている。
「なんか……少し、お腹が張るかも……」
その一言でmfは、すぐさまdnのそばへ駆け寄り、その体を支えるように抱き寄せる。
「ほら、言った先から。もう十分、今日はここまで。暖炉の前で横になろう」
「でも、まだ全然終わってないよ? リストの半分も……」
申し訳なさそうに呟くdnの頭を、mfは優しく撫でた。
「準備は逃げないよ。でも、dnと赤ちゃんの体は一つしかない。無理をさせるわけにはいかないでしょ?」
諭すような、けれどどこまでも優しい声に、dnは小さく頷いた。
「……うん。ごめんなさい」
暖炉の前のふかふかなソファにdnを座らせ、毛布をかけてから、mfはキッチンへと向かった。
「少し休んでて。お腹を温めるために、何か温かいものでも作るから」
「うん!!ありがとう(ニパ笑顔」
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しばらくすると、コトコトと鍋の心地よい音が響き、優しく香ばしい香りが部屋に広がり始める。
「できたよ。特製の野菜スープ」そう言ってスープの入ったマグカップを運んできたmfだったが、dnはその匂いが近づいた瞬間、小さく眉を寄せて口元を押さえた。
「……あ、う……」
「dn? 気分が悪い?」
「ごめん……なさい。せっかく作ってくれたのに、今日のこの匂い……ちょっとだけ、だめかもしれない……」
申し訳なさと情けなさで、dnの目元がじわりと潤む。
喜ばせようと思って作ってくれたmfの気持ちを無駄にしてしまったショックで、胸がきゅっと痛くなったのだ。
するとmfは、困ったように、けれどちっとも怒っていない柔らかな笑顔で首を振った。
スープを少し離れたテーブルに置き、dnの隣へと腰を下ろす。
「謝らなくていいんだよ。つわりの時期は、さっきまで大丈夫だった匂いが急にダメになることもあるって、本にも書いてあったから。気づけなくてごめんね」
そう言って大きな手でdnの背中を優しくさする。
「少し落ち着いたら、今食べられそうなものを一緒に探そう。果物とか、ゼリーならいけるかな?」
mfの変わらない優しさに、dnはほっと肩の力を抜いた。
そして、甘えるようにそっとmfの肩へ寄りかかる。
「……ご飯の匂いはだめでも」
くん、と小さく鼻を鳴らして、mfの衣類から香る落ち着いた匂いを吸い込んだ。
「mfくんの匂いは、すごく安心する。これなら全然大丈夫」
その愛らしい言葉に、mfはふっと照れたように笑い、dnの髪を優しく撫でた。
焦る必要なんてどこにもない。
家族になる準備は、こうして不器用にお互いを気遣いながら、一歩ずつ進めていけばいいのだから。
next1000♡
コメント
32件
もふどぬきた!!✨️*.*⸜(*ˊᗜˋ*)⸝*.*またコメント遅れちゃってごめんね😭💦 順調に新婚生活進んでますねぇ🤭💕楽しみで早く準備に取り掛かっちゃうどぬちゃん健気で可愛い!💞どぬちゃんついにちょっとお腹はってきたか、、
初コメ失礼します! 神すぎますよ。ほんと。 yumunekoさんって神ですか?神ですね。 一生ついていきます・ω・
꒰ঌ 🪦໒꒱ 語彙力ありすぎて私の髪の毛吹っ飛びます🙃