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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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ーこの街は、名前のない神が支配しているんだ。


「え?また売り上げ100円?」

電話口から聞こえてきた連絡にため息をついた。

俺、天城陸斗は売れない作家だ。

これまでに80くらいの物語を書いたが、合計での売り上げは10000円にも満たない。

どうやら俺が書く物語のストーリーは今の世の中では合わないようだ。

「仕方ないな…。久しぶりに散歩でも行ってネタ探しでもするか……」

階段を降り、靴を履いて外に出る。

そこはいつも通りの外の景色……ではなかった。

いつもなら目の前には家が立ち並び、大通りが通っているはずの家の目の前。

空が暗くなり、道路はひび割れ、建物は苔むし、おまけに昨日までなかったはずのトンネルまであった。

「何これ…。何が起きたん?」

これは散歩どころではなさそうだ。家に戻ろうと後ろを振り返ると、そこにあったのは俺の家ではなく、放置され、朽ち果てた高速道路の料金所のようなものがあった。

よく見ると緑色の看板にうっすら『中部道 成瀬IC』と書いてある。

成瀬ICは日本初のICになるはずだった場所だ。高速道路開通に合わせ、周りの街も都市化が進み、一つの大きな街となっていた。

だがそのタイミングで政権交代が発生し、新たな政権は道路の計画を大幅に変更。唯一すでに完成していた成瀬ICは破棄となってしまったのだ。

そうして周りの街は廃れ、今では人がいない街になっている。

と言う話を聞いたことがある。でもなんでそんな場所に今いるのか。

「なんで瞬間移動してるんだよ…。ってか成瀬ってどこだっけ?…まぁ進める場所はトンネルしかないか…」

トンネルは薄暗く、所々水が滴っている。

そのまま歩き、トンネルに入ろうととしたその時_____


「ありがとうございましたー」

僕、黒宮朝日はいつものように自分の仕事場、鍵屋で働いていた。

誰もが家を出るときにかけるあの鍵。壊れた南京錠の修理。合鍵の作製などいろいろな仕事があった。

しかし、たまに面倒な案件も飛んでくる。

例えば________

_____________何もかも封じ込めるための錠前だとか。

まあそんなことはさておき、僕は今ものすごく悩んでいた。理由は昼飯をどうするか。

鍵屋の裏の居住スペースにおいてある冷蔵庫をあさればソーセージくらいはあるかもしれない。

でも朝から何も食べておらず、ソーセージくらいじゃ足りるわけがない。

「よし!ラーメン食べに行こう!」

僕は営業中の看板を裏返そうと外に出た、が。

いつもなら人が多すぎて出るのも一苦労な歩道。

車でごった返して渋滞を起こす大通り。

そしてまるで壁のようにそびえたつビル群。

そんなこの街。

しかし今日に限ってはそうじゃなかった。

歩道はひび割れ、道路は陥没。

昼なのに暗く、苔むしたビル。

明らかにおかしい。

「え?ナニコレ?」

僕は反転し、鍵屋に入ろうとしたその瞬間だった。


____体が浮いた。

「え!?うわぁぁぁぁぁぁ!」

自分の後ろにあった穴に向かって僕は落ちていった。


はい。どうも初めまして。天霧です。

明らかに切るところがおかしいですよね。

これがテラーノベル初作品なので、細かなミスとか文章がおかしいとかは少し大目に見てください。


以上。天霧でした。


___2話へ続く

Shadow stripe/影に溺れた街から脱出せよ。

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test

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