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#原因は自分にある。
宇空#🎹,🐈⬛
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#原因は自分にある。
バディ乃杜バディ子
26,254
付き合うことになってから、一週間。
二人とも以前より自然に話せるようになったものの、恋人になった実感はまだあまりなかった。
レッスンが終わると、いつものように七人で帰る支度をする。
「じゃあ、また明日!」
じゅんが元気よく手を振る。
「お疲れ!」
「お疲れさま!」
一人、また一人と駅へ向かって歩いていく。
かなめとりょうたも並んで歩き始めた。
「……。」
「……。」
恋人になったはずなのに、二人とも少し緊張してしまう。
「何か話そう」と思えば思うほど、言葉が出てこなかった。
(今しかない。)
かなめは心の中で自分を励ます。
(言え、俺。)
何度も深呼吸をしてから、小さく口を開いた。
「りょうた。」
「ん?」
「もし……。」
かなめは照れくさそうに笑う。
「今日、このあと時間ある?」
「ある…けど。どうしたの?」
かなめは耳まで赤くなりながら言った。
「その……。俺の家、来る?」
言った瞬間、心臓が飛び出しそうになる。
(変だったかな。急すぎたかな。)
不安でりょうたの顔を見ることができない。
すると、隣から小さな笑い声が聞こえた。
「ふふっ。」
「え?」
りょうたは優しく笑っていた。
「かなめ、すごく緊張してる。」
「……分かった?」
「うん。笑」
かなめは恥ずかしそうに顔を隠した。
「そんなに分かりやすい?」
「すごく。」
りょうたはチャハと笑う。
「でも。」
少し照れながら続けた。
「誘ってくれて、うれしい。」
かなめはゆっくり顔を上げる。
「……本当?」
「うん。」
「行ってもいい?」
その一言だけで、かなめの表情がぱっと明るくなった。
「もちろん!」
⸻
かなめの家に着くと、玄関の前で二人とも少し立ち止まる。
「どうぞ。」
「お邪魔します。」
りょうたは少し緊張しながら部屋に入った。
「きれいにしてるんだね。」
「昨日、掃除したから。」
かなめは照れ笑いを浮かべる。
「もしかして……。」
「俺が来るかもしれないって思って?」
かなめは少し間を空けてから、小さくうなずいた。
「……うん。」
その素直な答えに、りょうたは思わず笑顔になった。
「ありがと。」
二人はソファに並んで座る。
テレビはついているけれど、誰も見ていない。
少しだけ気まずい沈黙。
かなめは笑いながら言う。
「さっきまで『家に来る?』って言う勇気は出たのに、今は何を話せばいいか分からない。」
りょうたも笑った。
「俺も同じ。」
その言葉で張り詰めていた空間がふっと和らぐ。
二人は今日のレッスンのことや、メンバーの面白い話をしながら、ゆっくりとした時間を過ごした。
「飲み物まだあるけど、お茶でいいよね。」
かなめはりょうたのコップを見て言った。
「うん。ありがと。」
かなめがりょうたのコッブを取ろうとした瞬間、
足がもつれりょうたに覆い被さるような体制になってしまった。
「あ…えッ……と。///」
りょうたは戸惑っていた。
だが、かなめは退けようとしない。
「あ、あのさ。…かなめ……??…///」
「ごめん、りょうた。」
「嫌だったら、蹴り飛ばしていいからさ、
”キス”していい?」
「……え、、、、。」
りょうたは少しの間黙ってしまったが、
「……いい…よ。…///」
と、赤くなった顔を小さな手でかくしながら返事をした。
そんなりょうたが可愛くて、かなめまで顔を赤くした。
そして、体勢を変えずかなめは、りょうたに顔を近づける。
顔が近づく度に2人の心臓はバクバクとはねていた。
チュッ♡
リップ音が部屋に響く。
「かな……め…///」
りょうたは初めてのキスの余韻で、顔はトマトのように赤かった。
「キス……嫌じゃなかったの?」
かなめはりょうたに尋ねる。
「い…いヤ……なわけ…ない…///」
むしろ、嬉しかったとはいえないりょうたであったが、顔に出ていたらしくかなめにはバレバレだった。
────
帰る時間になると、かなめは玄関まで見送る。
「今日は来てくれてありがとう。」
「こちらこそ。//」
りょうたは少し照れたように笑う。
「あのさ、また、遊びに来ていい?」
かなめは迷わず答えた。
「いつでも何回でも。」
その言葉に、りょうたは安心したように笑い返した。
「じゃあ、次は俺の家にも来て、約束。」
「うん、約束。」
2人はは笑顔で手を振り合い、かなめはりょうたの後ろ姿を見守った。
少しずつ、少しずつ。
二人だけの時間も、自然に積み重なっていくのだった。
コメント
1件
ああ、もう、初々しさが胸に沁みました……! お互いに緊張しながらも、かなめが勇気を振り絞って家に誘うところから、あの転んで覆い被さるハプニングまで、全部が可愛くて仕方なかったです。「嫌だったら蹴り飛ばしていいから」ってキスのお願い、切実で愛おしすぎます。りょうたの「いい…よ」の照れ隠しも、かなめのバレバレなのも、二人の距離が確かに縮まったのが伝わってきて、読んでいて心が温かくなりました。次のエピソードも楽しみにしています!