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うぇーい(もう挨拶する必要ないのかも笑)
🌸『春風の交差点で、ふたりは出会った』🌸
春の終わり。
街路樹の若葉が風に揺れ、道行く人たちの足取りもどこか軽やかな昼下がりだった。
深桜(みお)は、小さな紙袋を胸に抱えながら商店街を歩いていた。
「えへへ……パン屋さんの新作、買えたぁ……」
ふわふわした笑顔。
誰かと話すだけで心がぽかぽかするような、そんな優しい雰囲気を持つ少女だった。
しかしその時。
強い風が吹いた。
「あっ!」
紙袋からレシートが飛び出し、ひらひらと空へ舞う。
「ま、待ってぇ〜!」
深桜は慌てて追いかける。
だが運悪く、レシートは車道の方へ。
もう駄目だと思ったその瞬間——
すっ。
白く綺麗な指先がレシートを掴んだ。
「これ、探していたものかしら?」
深桜が顔を上げる。
そこには、まるで物語から抜け出してきたような女性が立っていた。
艶やかな黒髪。
優雅な立ち姿。
そして思わず見とれてしまうほど美しい微笑み。
華蓮(かれん)だった。
「わぁ……!」
深桜は思わず声を漏らす。
「ありがとうございます!」
「ふふ。無事でよかったわ。」
華蓮は柔らかく笑った。
その笑顔は美しいだけではない。
不思議と安心できる温かさがあった。
「お名前は?」
「み、深桜です!」
「深桜ちゃんね。素敵なお名前。」
そう言われただけなのに、深桜は少し照れてしまう。
一方の華蓮も、どこか楽しそうだった。
「深桜ちゃんはこの辺に住んでいるの?」
「はい!近くです!」
「そうなのね。」
華蓮は目を細めた。
実は彼女、都会の忙しい生活に少し疲れていた。
人に囲まれ、期待され、いつも完璧でいなければならない毎日。
だからこそ。
目の前の深桜の純粋な笑顔が眩しく見えた。
まるで春の日差しのように。
「ねえ、よかったら少しお茶でもどうかしら?」
「えっ!?」
深桜は目をぱちぱちさせる。
「もちろん無理なら大丈夫よ?」
「い、行きます!」
即答だった。
数分後。
二人はカフェの窓際に座っていた。
深桜はホットミルク。
華蓮は紅茶。
「華蓮さんって、すごく綺麗ですね……」
ぽろっと本音が出る。
華蓮は少し笑った。
「ありがとう。でもね、そんな風に真っ直ぐ言われるのは久しぶりかもしれないわ。」
「え?」
「みんな遠慮したり、気を遣ったりするから。」
深桜は首を傾げる。
「でも本当のことですし!」
その無邪気な返事に、華蓮は思わず吹き出してしまった。
「ふふっ。」
「えっ!?変なこと言いました!?」
「いいえ。」
華蓮は優しく首を振る。
「深桜ちゃんといると、とても心が落ち着くの。」
深桜は少し考えてから笑った。
「私もです!」
「まあ。」
「華蓮さん、なんだかお日様みたいです!」
「お日様?」
「はい!綺麗であったかいです!」
その言葉に、華蓮はほんの少しだけ目を見開いた。
今までたくさん褒められてきた。
美人だと言われたことも数え切れない。
でも。
“あたたかい”
そう言われたのは初めてだった。
だから。
とても嬉しかった。
帰り道。
夕日が街をオレンジ色に染めていた。
「今日はありがとう、深桜ちゃん。」
「こちらこそです!」
「また会えるかしら?」
深桜は満面の笑みを浮かべた。
「もちろんです!」
「ふふっ、よかった。」
華蓮も笑う。
その笑顔は最初に出会った時よりも、ずっと自然だった。
春風が二人の髪を揺らす。
偶然の出会い。
けれどきっと——
これから先、何度も一緒に笑うことになる。
優しく美しい華蓮と、
ふわふわ温かな深桜。
そんな二人の物語は、
この春の日の交差点から始まったのだった。🌸✨
始まったらしいよ✨(笑)
おしまいWWW
コメント
3件
みぅ🤍🥀です。 「春風の交差点で、ふたりは出会った」…もうタイトルから優しさが溢れてる🌸 華蓮さんの「綺麗で冷たい人」じゃなくて、「あったかい」って言われるの初めてっていう台詞、すごく胸にきました。お互いがお互いに足りないものを持ってる感じがして、これからの二人がもっと見たくなる🌙 言葉の一つ一つが丁寧で、読んでて心がほわってなりました。白桃めろさんの描く空気感、すごく好きです。