テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
ぴぴ
781
#ご本人様には関係ありません
𝒔𝒑𝒊𝒌𝒂
3,431
らぴす(……今日も、普通に始まるはずだった)
朝の準備室。
すでにみんなは揃っていた。
心音「遅い」
らぴす「ごめん、ちょっと寝坊して……」
ロゼ「言い訳いらない」
らいと「時間守ってくんね」
みかさ「また迷惑かける気?」
メルト「……はぁ」
らぴす「……ごめん」
その一言だけが、いつも口から出る。
でも本当は分かっている。
謝っても、何も変わらないことを。
スタッフ「今日の企画はペア配信でーす!」
その言葉に、空気が少しだけ動いた。
らぴす(ペア……誰かと組むのかな)
スタッフ「心音とロゼ、らいととみかさ、メルトとらぴすでお願いします!」
一瞬、静かになる。
メルト「……最悪」
らぴす「……っ」
聞こえないふりをした。
配信開始。
メルトは必要最低限しか話さない。
メルト「そっちミスってる」
らぴす「ごめん、直すね」
メルト「遅い」
らぴす「……」
画面の中では笑顔。
でも隣は氷みたいに冷たい。
コメント欄は気づかない。
『仲良さそう!』
『このコンビ好き!』
らぴす(違うよ……)
配信後。
メルト「もう終わり?」
らぴす「うん、お疲れさま」
メルトは一瞬だけ黙る。
でも次の瞬間、背を向ける。
メルト「近づかないで」
らぴす「……」
扉が閉まる音。
また一人。
廊下の隅。
らぴすは壁にもたれた。
らぴす「なんで……」
声が小さく漏れる。
らぴす「何もしてないのに……」
でもその“何もしてない”が、誰にも届かない。
そのとき。
心音が通りかかる。
一瞬だけ目が合う。
らぴす「……」
心音「……」
でも何も言わない。
すぐに視線を外して去っていく。
らぴす(もう……本当にダメなのかな)
夜。
家に帰っても、通知は仕事の連絡だけ。
らぴすはスマホを見つめる。
らぴす「俺、ここにいていいのかな……」
画面が暗くなる。
その暗さの中で、何も映らない自分がいた。
──第2話 終わり。
【次回予告】
すれ違いは少しずつ“確信”へ変わっていく。 そして、らぴすはある言葉を偶然
聞いてしまう──。
Next❤300.🌾4
コメント
5件
続き気になる!