テラーノベル
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肌を焼き尽くす程に暑い夏、キヴォトスにも夏が来ていた。
先生は毎日のように生徒に連れ回され、疲労が蓄積されている。こんな状態でろくに仕事が出きる筈もなく、先生は逃げ出した。
「やっぱり生徒と動くのは楽しいけど疲れるな」
考え無しに電車に飛び乗り揺られてく。意識は飛んでおり、気付けば未知の場所。しかし、何故だか懐かしいような既に来たことのあるような既視感がある。
「次は~終点、「永道」です。お降りの際は忘れ物が無いことを確認し、決して迷わないようにお気をつけ下さい」
気付けば終点まで運ばれていたようだ。帰りの電車はもう無く、スマホには七神リンからの着信と他の生徒からの通知が沢山来ていた。
「あー、これはヤバイな…取りあえず宿でも探すか」
だが見渡す限り田畑だけが広がり、建物が見当たらない。もう少し進むと建物はあるが木製の小屋で明かりは灯っておらず、人の気配も無い。
「にしてもここまで人が居ないもんかね」
疑問に思いながらも進む、すると明かりが見える。
「やっとまともなとこが!」
そう思った矢先、先生は目に入ったのは「永道」の文字。降りた駅まで戻ってきてしまったようだ。
「参ったな…」
どのくらい歩いただろうか、どこへ行こうと最終的にはこの駅にたどり着いてしまう。
「いつまで歩けば…」
先生も人間だ。ずっと歩いていたことによる疲労とずっと変わらない状況に対するストレスで限界を迎えていた。
「おや?こんな所でどうしたんだい?」
顔を上げると褐色肌のイケメンが話しかけてきていた。聞けば別の世界から迷い込む人がいるようで、帰るには道中に現れる違和感に触れることで帰れるらしい。
「有り難うございます!」
心身共に参っていた先生にとってはまさに僥倖、先生は直ぐに歩みを進めた。
「まるで8番出口だな」
希望を手に入れた先生はもはやゲーム感覚で進んで行く。
ずっと違和感を感じず進んで行く。希望があるといえど流石にキツい。
「蜈育函!」
懐かしい人から呼ばれている気がする。それは両親かも知れないし、親しい友人かもしれない。どちらにせよ自身に関わりのある人物から呼ばれている気がする。
「豈阪&繧�!」
そう言うと先生は笑顔で近づいていく。互いに抱擁しあった瞬間「またね」と聞こえた気がした。
「あれ?」
聞こえた直後に視界が歪み始める。
「おぇ、気持ち悪くなるなこれ」
視界が暗闇に包まれ、数秒後に目が覚める。
「夢か?」
そう思ったがスーツだけならまだしも、靴も履いたままだった。
「掃除…しなきゃなぁ」
疲労感が残る体を起こし、先生は身支度を始める。前夜の体験は何だったのだろうか、どちらにせよ不思議な体験であったことは確かである。
「行くか…」
そうして先生は明るくなった町へと踏み出し、シャーレへと向かって行くのであった。
コメント
1件
読み終えたわ!先生が逃げ出して迷い込むところから、めっちゃ8番出口っぽい違和感探しの展開になってて面白かった。最後「夢?」ってなるけど、スーツと靴履いたままってのが現実と非現実の境界を曖昧にしてて良いバランスだったな。先生の疲れ切った感じとか、永道の駅でぐるぐるしてる焦りが伝わってきて感情移入したわ。次どうなるのか気になる〜🔥
琥珀
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52
厨二病の創破
98