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前回の私の奇妙な冒険
楽器がかたせなくなった
翌日、部活に向かう。
多分もう外れてるだろう、おそらく、楽器ケースにしまわれて、楽器庫に眠っているはずだ。
などと思って部室に入る。集合時間の30分前。ピアノの横には、楽器ケースに載せられた楽器。
うっそ、かのウィンズユー様にも外せなかっただと、、、
「あ、佐々木さん」
顧問に声をかけられる
「コレ、外せなかったんだけど、コンクールどうする?」
じつは楽器にも多少ながら個体差があり、吹き慣れた楽器と、そうでない楽器には結構差があったりする。
だが、私は正直どうでも良かった。私はコレまで何度か楽器をウィンズユーに預けて不調を治してもらっていたことがあった。
そのときは当たり前だが、普段の楽器は使えないため、普段使われていない楽器を使う。その時も私は特に問題なく吹けたので、問題はなかったのだが、顧問は違ったらしい。
「使い慣れてる楽器のほうがいいよね、うん、あと一週間程度だし、急に楽器変わるとパフォーマンスもおちるもんね」
激押された。そんなこんなで断ることができず、楽器をしまうこともできないため、楽器出しっぱなし生活が始まった。