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どれくらい経ったのだろうか
太陽が激しく輝き、森も暑さで鳴くのをやめていた
僕は商人のルーカスさんの積荷に乗っていて、眠っていたはずだ
なのに目の前には見知らぬ女の子がこちらを見ている
貴族なのだろうか…服の胸の場所に紋章があった…鷹の模様があった
「あ、起きた…」
その女の子は静かに僕を見つめていた
「え、えっと…僕何かしましたか?」
「何も…ただ、寝ていたから..大丈夫かなって」
どうやら彼女は心配してくれていた様だ
「僕の名前はアレク・ベアトリクス…君の名前は?」
「ベアトリクス?…あぁ…君がそうなんだ」
「私の名前は、フィリス・イーベル」
彼女に質問したが何もないと言われた
その後、彼女は僕の手を引っ張ってこう言った
「学園はこっち…早く行こ…」
「えぇ…わ、分かった」
「なんで、僕が学園に行くって知ってるの?」
「学園に受験する人は全員の名簿が配られる…それでわかる」
その時、ポケットから紙切れが落ちた
そこにはペンダントがあった…水色のダイヤが綺麗に輝いている
「え!それ…」
ペンダントを見たフィリスは驚いていた
「そ、それ…ルーカスさんの…なんであなたが…?」
紙切れを見ると、何かが書いていた
【貴方をここで置いていってすみません…
この先真っ直ぐ歩いた所に学園があります…受かることを祈っています
最後に私からこのペンダントを授けます…魔力量を増加させるペンダントです】
僕は紙切れをポケットに入れてペンダントを首に掛け、走り出した
その時、水色に光るダイヤは太陽の光に反射していた