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ほむぺ⋆*
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#あべさく
めかぶぷりん
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向井のカフェは、今日は賑わっていた。いつもは一人、二人ほどしかいないけれど、数組が席を埋めているので、ずっと忙しなく動き回っている。
そんな中で、テーブル席の一つから物が落ちたのが視界に映った。すぐに向井は床にある手鏡を拾った。
🧡「落ちましたよ」
「あっ、ありがとうございます」
手渡しした手鏡を受け取った女性は、向井を見てニコリと笑った。
「すみませーん」
🧡「今、行きますー!」
注文を取る為に、向井は踵を返すと別のテーブル席へと向かった。
事務所に向井が入ったのは、14時を過ぎた頃。
🧡「つっかれたー」
言いながら、向井は近くにいた目黒に正面から抱きついた。
瞬間、目黒が眉を顰めた。
🖤「ちょ、何」
🧡「なにて、疲れたんやもん」
🖤「離れろって」
🧡「えー、冷たいなぁ、もう」
頭を押されて引きはがされた向井は、視線を彷徨わせる。そして、執務机で書類仕事をしている渡辺へ、そーっと近づき。
🧡「しょっぴー! 癒してーな!」
がばっと勢いよく背後から首に抱きついた。
💙「おわっ! ばっ、やめろっ」
すぐに振り解かれる。
🧡「みんな、ひどない?」
💙「お前さ、見えねーの? 仕事中だっつーの」
🧡「だってー」
💙「だってじゃねえよ。邪魔すんな」
冷たく言い放たれたからか、無理やり引きはがされたからか、向井は眉を顰め、床に座りながら不貞腐れている。
そんな向井に、目黒と渡辺は自業自得だと冷めきった目を向けていて、事務所内にいたラウールは「僕、知ーらない」と給湯室の方に行ってしまい、キッチンカウンターのところにいた深澤は呆れたように見ている。
そこへ、コントロールルームから阿部が出てきた。
💚「あれ、何かあった?」
微妙な空気が流れているのに気が付いたらしい。
そんな阿部を見て、向井が口を開いた。
🧡「あーあ、阿部ちゃんはええよな。めめにもしょっぴーにも拒否されへんもんな」
🖤「は?」
💚「え、なに?」
🧡「さっすがあざと男子、俺とは違うもんなー」
💚「……は? 何が言いたいわけ?」
🧡「みんなに愛されとるから、何しても許されるってことやん」
その言葉に、目黒と渡辺が明らかに不快感を滲ませた。
🖤「……本気で言ってんの?」
💙「さすがに呆れんだけど。話になんねえ」
🤍「ちょ、康二くん、そんな言い方……」
🧡「ラウも阿部ちゃんの味方やん! みんな阿部ちゃん、阿部ちゃんて、阿部ちゃんばっか! やってられんわ!」
吐き捨てるように言うと、康二は事務所から飛び出した。
バタンと強く閉められたドアの音が響く。
💚「……何だったの……?」
💙「知るか。勝手に引っ付いてきて、やめろっつったら拗ねて、阿部ちゃんに当たって……」
💚「え、俺、なんで巻き込まれたの?」
💜「さあね」
🤍「まあ、僕らもファントムの件の後だから、いつも以上に阿部ちゃんのことは気にかけてたけど……康二くんがくっついて嫌がられるのなんていつもじゃん」
💙「っつーか、仕事中とか気にしないでやる方が悪いんだろ」
🖤「同感。スキンシップ多いのは分かってるけど、なんか今日はやだったんだよな」
💜「阿部ちゃんも今日、強めだったね。二人、たまにやってるけど」
💚「んー。なんでだろ。いつものノリともちょっと違う気がしたんだよね。嫌だなって思ったというか……でも、なんか悪かったかな。確かに最近、みんなに構われてる気がするし」
🤍「阿部ちゃんの中ではその認識なんだねー。僕は甘やかしてるよ」
💜「それ、本人に言っちゃうんだ」
🤍「そう言うふっかさんだってそうじゃん。というか、みんなだよね。康二くんだって同じなのに、ホントはやだったとか?」
💚「分かんないけど、帰って来たら話、聞いてみよ」
向井が事務所に戻ってきたのは、15時頃のことだった。ドアが開くと一斉にそちらを見る。
真っ先に向井に駆け寄ったのは、阿部。目黒と渡辺はバツが悪そうに、深澤とラウールは遠巻きに見ている。
💚「康二、おかえり」
🧡「おお、阿部ちゃん」
どうやら、もう怒ってはいなさそうだ。それが分かったからか、目黒が近づいてくる。
💚「康二。さっきはごめん。なんか嫌だったとはいえ、あそこまで言う必要なかった」
🧡「ん? なにが?」
💚「……え?」
思わず、阿部が声を漏らした。
謝った直後だというのに、目黒が再び怪訝な顔になる。
🖤「何がって、さっきあんなに怒って出てったじゃん」
🧡「怒っとった? 俺が? 何で? んなことより、俺、疲れてんねん。後にしてくれへん?」
💙「はあ?」
思わず、渡辺が向井の方に行って胸ぐらを掴む。
🧡「ちょお、なんやの、急に」
💙「そんなこと? あんな言い方しといて、惚けんなよ」
🧡「だから、分からん言うとるやん!」
💚「ちょっと翔太、やめなよ」
仲裁するように、阿部が向井と渡辺の腕を掴む。
💙「だってムカつくだろ! 阿部ちゃんに八つ当たりしといて、この態度」
💚「いいよ、俺、気にしてないし。言い返した俺も悪かったから」
🖤「阿部ちゃん、なんも悪くなかったよ。勝手に拗ねたのは康二だし」
🧡「なんやねん、その言い方! 俺、なんもしてへん言うてるやろ!」
💚「康二も。どうしたの? なんかあったんだよね?」
🧡「阿部ちゃんは黙っとって!」
掴んでくる阿部の手を振りほどいた向井。思いの外、力が強かったのか、その衝撃で阿部が尻もちをついた。
瞬間、皆の表情も空気も変わった。
やってしまったというような表情になる向井と、あからさまに敵意を向ける四人。
💙「お前、何してんだよ」
🧡「いや、今のはわざとじゃ……っちゅーか、そんな転ぶほど強くやってへんし、阿部ちゃんが大袈裟なだけやん」
💙「はあ? 責任逃れするつもりかよ」
🖤「理由はどうあれ、転ばせたのは事実だろ」
🤍「今のは僕もよくないと思う。先ず謝りなよ」
💜「お前ら、頭に血、上りすぎ。ちょっと頭、冷やしてこい」
言葉も表情も冷淡で、向井は一歩、後ずさった。
🧡「なんやの、みんなして……よう分からんことばっか……もうええわ、もう知らん! 勝手にせえ!」
そのまま向井はドアを開けて出て行ってしまい、阿部が「あっ」と声を出して手を伸ばすものの、ドアは開けた勢いのまま閉まった。
はあっと、疲れたような息をついたのは渡辺で、目黒がすかさず座り込んだ阿部に手を差し出している。
🖤「大丈夫? 阿部ちゃん」
💚「俺は平気。バランス崩しちゃっただけだし。ってか、みんなもどうしたの?なんか、変じゃない?」
💙「いや、変なのはどう考えても康二の方だろ。むしろ、何で阿部ちゃんが怒ってないのかわかんねえんだけど」
🤍「ホントだよ。一番、被害受けてるの阿部ちゃんじゃん」
💚「んー。そうなのかもしれないけど、なんの理由もなく、ああいうことしないでしょ、康二は」
💜「そうか? ノリとボケでやることあるじゃん。関西特有の。ああいうの、ちょっと慣れない時はまだあるし」
🖤「今回はやり過ぎだと俺も思う。他のどれが悪かったとかは別にいいんだけど、わざとじゃなくても倒しといて謝らないのは、人としてどうかと思う」
🤍「それに関しては同感。いつもだったら、すぐ謝るじゃん。なんか、康二くんらしくなかった」
💚「康二らしくなかった……」
そう呟き、顎に手を当てて何かを考え始める阿部。その姿に、思わず皆が阿部を見つめる。
💜「阿部ちゃん、なんかあった?」
💚「……康二、なんか変だった」
💙「いやだから、その話してんだろ」
💚「違うよ。俺の感覚の話。なんかいつもは流せるのに、不快に感じたんだよ」
🤍「そういう気分になったってこと?」
💚「そうかもしれない。俺一人だったら。でも、めめもなんか言ってたよね? 最初に揉めた時、康二が出ていった後」
🖤「……あ。いつもより、抱きつかれるのが嫌な感じした」
💚「それだよ。俺とめめ、二人とも感じてる」
🤍「しょっぴーは?」
💙「提出書類、書いてんのに抱きつかれたから、普通にやだけど」
💜「まあ、それはそうだろうね」
💚「翔太は除外するとしても、ラウもふっかも、いつもより当たり強くなかった?」
🤍「そりゃ、阿部ちゃん悪くないのに嫌な言い方してたから……でも、それを差し引いてもなんかちょっと、やだなって気持ちは強かったかも」
💜「俺も。なべと康二に頭冷やせって言ったけど、他人のこと言えなかったかもな」
💚「みんな、康二に何かしら引っ掛かりを覚えてる。でも、スルーした。それこそ、嫌とか不快とか、そういう気持ちの方が勝ったから。でも、戻ってきた康二の反応、よく考えたら変なんだよ」
💙「はぐらかしてんのが?」
💚「それ。俺たちは、その前のやり取りを知ってるから、康二が惚けてると思った。でも、康二が言ったことだけを抜き出すと、なんの話なのか、何でみんなが怒ってるか分からない、って一貫してた。ホントに、分かってなかったとしたら?」
💙「……どういうことだよ」
💚「康二が、二人いたとしたら?」
突拍子も無い話に、理解できていそうな者はいない。
🖤「誰かがなりすましてたってこと?」
💚「その可能性も考えたけど、発端になった康二、仮に一人目ってするね。この一人目が言ってることもやってることも、康二っぽいんだよ。実際、違和感はあるけど絶対康二じゃないとは言いきれない。なりすましのレベルじゃないんだよ」
🤍「単純な偽物じゃない?」
💚「例えば、もう一人の自分とか分身とか、記憶とか性格まで再現できるコピーの異能みたいなのだったら、可能なのかなって」
🤍「それって、一人目の康二くんが言ってたことはデタラメじゃないってこと?」
💚「そこまでは断定できないけど、その可能性もあると思う」
阿部の話はやはり突拍子もなくて現実的ではない。けれど、絶対に違うと言えるような根拠は何もない。
💜「これ、どっちとも話す必要ありそうだね」
💚「うん。二人目が、俺らがよく知ってるいつもの康二なのは確定。でも、どっちも本物の康二だと思う」
💜「分かった。俺と翔太、阿部ちゃんとめめとラウで手分けして探そう。何らかの異能が使われてるのは間違いないから、その異能力者も見つけ出さないと。ふーちゃん」
呼ぶと、オコジョ姿で事務所内にいたふーちゃんが寄ってくる。
💜「ボーダーコリーで、康二の匂い、追ってほしい」
紫色のオーラを纏ったふーちゃんがボーダーコリーの姿になると、床の匂いを嗅ぎ回り、事務所のドアの方に向かったので、深澤と渡辺は出ていった。
🤍「僕たちも行こう」
💚「めめ、康二が行きそうなとこの目星、つく?」
🖤「拗ねた康二が行きそうなとこなら、何ヶ所かある。付いて来て」
目黒を先頭に、阿部とラウールも続いて事務所を後にした。
目黒が案内してくれたのは、ブランコのある少し大きな公園。そのブランコの近くに、向井の姿がある。
遠目には、それがどちらの向井なのかは分からない。だから、目黒が声を投げかける。
🖤「康二!」
振り向いた向井は嬉しそうに目黒を見て、その隣にいる阿部に視線を向けると、途端に不機嫌になった。
🧡「なんや、また阿部ちゃんと来たんか。ほんま、めめは阿部ちゃんのこと好きやね」
トゲのある言葉に、ふうっと、目黒は息をついた。
🖤「だから何? 大切だって思ってるのは間違いないよ」
🧡「せやね。もう隠しとらんし。やから、ぜーんぶ阿部ちゃん優先になる」
🖤「だからって、康二が気にする理由が分かんない。阿部ちゃんは確かに恩人だし、守りたいって思ってる」
向井が唇を噛む。
🖤「でも俺、康二のことだって大事だよ」
🧡「え……?」
🖤「当たり前じゃん。康二は相棒だと思ってる。馬鹿なことして笑い合える、相棒。俺はちゃんと、みんなそれぞれ大事だよ」
🧡「……でも、そんなん分からんもん。阿部ちゃんばっかやん」
🖤「ホントにそんなこと思ってる? ちゃんと思い出してみなよ。俺、どっか遊びに行ったり調査に行ったり、そういう時、康二かラウールが多いよ」
🧡「……けど」
🖤「俺にとって、それぞれの大事は違う。ラウールは弟みたいだし、佐久間くんは風呂友。岩本くんも、しょっぴーも、舘さんも、ふっかさんも。それぞれ、大事の形も接し方も違う。それって、当たり前だろ」
🧡「……」
🖤「今、みんなが阿部ちゃんのこと心配になってるのだって、当たり前。ファントムに攫われて、大変な思いして、今まで抱えてたことも話してくれた。ファントムを倒したけど柊は残ってる。阿部ちゃん、多分まだ狙われるんだよ。警戒もするし、そりゃみんな阿部ちゃんから離れないでしょ。康二だって、阿部ちゃんのこと心配だから、最近よくくっついてるんじゃないの?カフェに行かないで、留守番を引き受けることもあるだろ?」
とうとう、向井は押し黙ってしまった。言葉が見つからないのだろうか、それとも、思い当たる節が多いのだろうか。
🖤「さっきのは、どう考えても康二が悪かった。康二のスキンシップが嫌なんじゃないよ、俺もしょっぴーも。相手の気持ちも考えないでくっついてくるのが嫌なだけ。特にしょっぴーは、本気で嫌だったらくっつかせないでしょ」
🤍「だよねー。僕でも嫌がられることあるよ、しょっぴーには。それに康二くん、阿部ちゃんは拒否られないって言ってるけど、阿部ちゃんから抱きつくことってほとんどないんだよ? 阿部ちゃんは、僕らがどんなにくっついても嫌がらないもん。さすがの阿部ちゃんも拒否ってる時って、康二くんがふざけてチューとかしようとするからじゃん」
🧡「……確かに、阿部ちゃん、俺が抱きついても膝枕してもろても、嫌がらんな」
🖤「そういうこと。時と場合と、相手の状況と、いろいろ判断してからやれって言ってるだけなんだよ、俺らは」
🧡「そっか……なんや、それだけだったんか」
🖤「その、それだけが出来てないから今回みたいに怒られるんだよ。そろそろ学習しろよ」
🧡「なんか、めめには言われたないな」
🖤「は?」
🧡「冗談やん……でも、そか……なんやスッキリしたわ。俺、偽モンやのに、そんな話されるなんて思っとらんかった」
🖤「だから何? お前だって康二なのは変わんないんだろ?」
呆然と、向井は目黒を見る。その隣で微笑んでいる阿部も、更に隣でピースサインを向けているラウールも。
🧡「知ってて?」
🖤「そうだよ。気づいたのは阿部ちゃんだけど、でも多分、どっちも康二だって。だから話した、それだけ」
向井は、その言葉を聞くと足から力が抜けたようにその場に座り込んだ。
🧡「なんや、気ぃ張って損した。なるほどな、こら出し抜くん無理やわ」
🖤「お前が何の目的で康二になったのか分かんないけど、できればもう、こんなことしないでほしい」
🧡「これでもまだ、俺んこと消そうとはしないんやな……あー、負け負け。どうしようもないな、これは。こんなん、絶対無理やわ。あかん」
ハハッと、自嘲気味に笑う向井。
🧡「一つ、忠告したる。あんたらのこと、中から瓦解させんのが俺の役目やった。なんなら、本物と入れ替わって内部分裂させろて」
💚「それ、誰から?」
🧡「そこまでは知らん。俺は、《合わせ鏡》の異能で、本物の康二を写し取った存在やから、それより前のことは分からへんねん」
💚「合わせ鏡?」
🧡「そう。鏡を見ると写し取れる。解除方法は、その鏡に本人が触れること。そしたら、俺は消える」
🖤「なんで、自分が消えるのに教えてくれんの?」
🧡「言ってる意味が、よう分からんな。偽モンの俺にちゃんと向き合って話してくれたやんか。それに応えたまでやで」
なんの衒いもない言葉だというのが分かるような顔だった。
🧡「ちなみに言うとな、近くにおるで。阿部ちゃんとめめなら、見つけられるんちゃう?」
言われ、目黒と阿部は視線を合わせて頷いた。誰、とは言われなくとも指している人物は一人しかいない。
目黒が地面に蔓を這わせ、阿部が電波で探る。
💚「……いたよ。女の人が一人」
🧡「そいつや」
💚「めめ、左斜め後ろ、噴水の近くの木陰」
🖤「了解……見つけた」
すると直後に、女性の短い悲鳴が聞こえてきたので、目黒が捕らえたのだと知った。
🤍「お、終わったね。あっちの康二くんも見つけて、ふーちゃんで向かって来てるっていうから、もう着くと思うよ」
すぐに電話をかけてくれていたラウールがそう言ってから間もなく、大烏ふーちゃんが公園に降り立った。
ふーちゃんの背中から降りた向井と、目黒の傍にいる向井の目が合う。
🧡「ほんまや。俺がもう一人おる」
💙「だから、悪かったって。でもお前も、仕事中に抱きついてくんなよ」
🧡「わかっとるて」
目黒と向井が、噴水の方に歩いて行く。通り過ぎようとした向井に、もう一人の向井が声をかける。
「おい」
🧡「なに?」
「むっちゃええ仲間やん。大切にせえよ」
🧡「言われんでも、とっくに大切や」
「せやね」
二人の向井で話している最中に、捕らえた女の方に向かって行っていた目黒が手鏡を持って戻って来た。
🧡「これ触ったら、消えるんやろ?」
「そうやで」
🧡「怖くないん?」
「そら怖いわ。偽モン言うても、やっぱこうして生きとるしな。やからって、躊躇したらアカン。このままは過ごせん。分かるやろ? 俺は俺の意思だけじゃ動けん」
🧡「……分かった」
目黒の持つ手鏡に向井が触れると、もう一人の向井の姿が透けて消えていく。
最期に彼の唇が動いた。ありがとう、と。最上の笑顔で。
🧡「……これで、良かったんかな」
🖤「こうするしかなかったと思うよ。もう一人の康二も、それを望んでた」
🧡「……せやね……」
💚「あ、そうだ、康二。俺、康二に何か嫌なことしてた? モヤモヤさせてたんなら、ごめん」
🧡「ええっ!? 別にそんなん思ってへんよ。いや、まあ、最近ちょーっとみんなが阿部ちゃんのことばっか構うから淋しい気持ちはあってんけど、俺かて阿部ちゃんのこと心配やし。みんなも同じやん?」
🤍「だよねー。あの康二くんが言ってたのはホントだったけど、それってわざと誇張した言い方だったんだろうね。中から瓦解させるのが目的って言ってたし」
💜「それに俺らはまんまとハマったわけだ」
それでも、本物の向井に冷たく当たってしまったのは事実なので、皆が「ごめん」と口々に謝罪の言葉を告げる。
🧡「もうええて。俺も、あいつの言葉聞いて、思い当たるとこはあったしな。今度からはちゃんと、状況見てくっつくわ」
💙「それ、何の宣言なんだよ」
🤍「キャハハッ! 言えてるー」
💜「まあ、とにかく、無事で良かったよ」
その後、駆けつけた警察によって女は逮捕され、連行されて行った。
コメント
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一瞬ハラハラしたけどもう1人の🧡まぁ良い人でよかった。🖤の説得が良かったのかな。