今日は一段と早く眠りについた。一刻も早くあの夢を見たくて。
sh「あ、、、れ、、、?」
目を開けるとそこは食堂だった。いつも校門から始まるのに今日はここからのスタートらしい。
sh「knは、、、いないのかぁ。」
探しに行こうと俺は迷う事なく食堂を後にした。場所なんて分かるはずはないのに何故か二階の教室へと自然と歩みを進めていた。
校舎内に入り二階に続く階段を登っていると、どこからか歌声が聞こえてくる。
その歌声はとても力強いのに繊細で優しい。俺はこの歌声が誰なのか知っている。
歌声が聞こえる教室の扉を開けると、窓際の机に腰掛けるknがいた。
sh「本当に歌うまいよな。」
kn「そうかな?てか、shk遅いじゃん。待ってたよ。」
sh「はいはい、お待たせしましたー。」
俺はknに近づき壁にもたれかかる。
今も変わらず歌が本当に上手くて歌ってる姿も格好いいなぁなんて惚気を頭の中で思っていた。
kn「shkの事知りたいからさー、質問してもいい?」
sh「え?いいけど、、、」
knは好きな食べ物、ゲーム、歌など色々な質問をしてくる。
俺は頭の中でknと食べたあれ美味しかったなとか、あのゲーム一緒に朝までしたよな、あの曲knが歌って好きになったなぁとか考えながら答えていた。
kn「shk、今何を考えて答えてる?」
sh「え?な、何で?」
kn「わかりやすいんだよ、shkは。俺の事思い浮かべてるでしょ?」
sh「、、、そんな事ない。」
kn「、、、妬けるなぁ。」
knが机から立ち俺の前に立つ。じりじりと距離を詰めてknが壁に手を付いた。
sh「kn!?」
kn「そんなにそっちの俺の事、好き?」
sh「え!?」
kn「いいよ、隠さなくて。そっちの俺ってshkと付き合ってんの?」
sh「、、、、、、まぁ。」
更に距離を詰めるkn。俺はあまりの近さに顔を背けた。
kn「そっかー、キスはした?」
sh「いや、教える訳ないだろ!」
knが俺の顎を持ち正面を向かせる。
お互いに見つめ合い、今すぐにでもキスが出来そうな距離になる。
俺は必死でknの胸に手を当て抵抗すると片方の手を壁に拘束される。
kn「俺とキス嫌なの?」
sh「同じknだけど、俺はあいつとがいい、、、。」
kn「あっそ。」
急に力を強めたknを止める事が出来ず俺はknにキスをされる。
sh「んっ!?や、めっ、、、」
kn「ほら、口開けて。」
sh「んんっ、、、ふっ、、、」
俺は必死に口を閉じる。こんなのknじゃない。こんなknは知らない。怖い、、、。
kn「、、、shk?」
sh「誰だよ、、、お前。こんなの、、、knじゃない。」
kn「えぇー、泣いてるの!?ごめん、shk。」
咄嗟に俺を抱きしめるkn。その抱きしめ方はあのknと一緒で優しくて安心する。
sh「、、、てか泣いてない!」
kn「あのさ、、、まさかとは思うけどキスまだなの?」
sh「、、、、、、」
kn「、、、マジかぁ。俺どんだけ慎重なんだよ。」
sh「お前なんてknじゃない。」
kn「怒んないでよ。」
sh「はぁー、、、俺夢じゃなくて、本当にknとしたかったのに、、、。」
kn「ふふっ。夢なら、ノーカンじゃない?」
sh「ノーカンな訳あるか!てか笑い事じゃねーんだよ!バカ!」
kn「とか言ってずっと抱き返してくれてるじゃん。」
sh「この前初めてこうしたから、、、嬉しくて。」
kn「これもなのか、、、俺何してんだよ。」
sh「そういう所がいいんだよ。」
kn「shkは騙されてるんだねー。男は皆んな狼なんだから。」
ケラケラ笑うknを無視して俺はギュッと服を掴む。knもそれに気付いて少し力を入れて抱き返してくれた。
kn「ごめん、時間だからもう行くね。また、明日会おうな!」
sh「会うか!」
kn「そんな事言わずに!じゃ、また明日ね!」
俺の頭を乱雑に触ってknは教室を後にした。
俺は何も考えないようにしようと目を静かに閉じる。
sh「、、、、、、なんかすごい夢見てた気がする。」
そう感じた俺は頑張って思い出そうとはしたがやっぱり思い出す事は出来なかった。
第4話終わり
コメント
2件
夢の中を覚えてないのが良いのか悪いのか...。リアルの方のknさんがこの夢のこと知ったら妬いちゃいそう... 更新お疲れ様です!