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ふぁッッ……最高、🫠 言葉選びとストーリーがほんとに天才だと思います、、 まぁじで好きです🥺︎︎🫶💘
赤水/展開ジェットコースター/夜の街/誘い受け
赤:「っは”ー、…さいあく、」
深夜2時半のラブホ街、ピンクのネオンに照らされて尚、顔色の悪い若いホスト。
それが今のりうらの客観的な姿だろう、自分でも酷い顔をしている自覚がある。
先程自分が出てきた蛍光色のライトをこさえた建物を振り返ることはせず、ここから離れたいの一心で足を動かした。
何故行為をしたのにここまで体調が最悪なのか、俗に言う賢者タイムというやつな訳でもなければ相手が特段不細工だったとか下手だったという訳でもない。
ただ女との行為、というものを体が受け付けないのだ。所謂ゲイと呼ばれる部類に入るりうらは枕営業なんてたまったもんじゃない、ホストなんて金が稼げるからやっているだけだ。
今まで散々避けて通ってきた道なのだけれど、ヒスを起こした店エースが枕をしろと言って聞かなかった為店からお願いという名の命令でやらされた。
よって気分は最悪。早く家に帰って酒でも飲んで忘れよう、なんて考えてしまうところは夜の街に染まりきってしまったからか。
突然、眩しいほどの光を孕んだ視界が暗転し後頭部に鈍い痛みと腹部に重みを感じる。
人がぶつかってきてそのまま倒れた、と気づいたのは数秒後。視界いっぱいに広がる夜空に星は見えず、倒れてきた人からは酒の匂いがした。
赤:「えっ、?あ、あの…だいじょ、」
水:「んぁ~?あれぇ、おにぃさんだぁれ~?」
大丈夫ですか、と続けようとした言葉は途中で遮られ呂律の怪しいその人が首を傾げて聞く。誰だと聞きたいのはこっちだ、とは酔っ払いに言っても無駄だろう。
赤:「…酔ってるんですか、肩貸しますからとりあえず駅の方まで…」
水:「んふふ~っ、おにぃさんよく見たらいっけめ~んっ!」
赤:「はぁ…、」
あ、これはだめだ。話にならない。ふわふわとした口調で話す酔っ払いにしょうがないからとりあえず水を奢ってやろうかと上半身を起こすも酔っ払いは依然体重を預けたまま。
赤:「…あの、退いて貰っても、?」
水:「えぇ~?おにぃさん離れちゃうの、やぁだ…」
何がやぁだだよ、見た感じ俺より少し年上らしいがそんな威厳はどこにもなく、初対面の人間の胸板に顔を埋めて駄々をこねる始末。
赤:「水買うんでちょっとは酔い覚ましてください」
水:「んぇ~、もぉ~なんにも飲めません~っ」
水:「もぉ、一滴も~、飲めないですぅ…」
どこの会社員か知らないがこのまま話していては日が明ける。どうしたものかと尚も退く気配のない酔っ払いを眺めているとふと視線を上げた水色の瞳と目が合った。
水:「おやぁ~?ただのいけめんかと思ったけど…」
水:「おにぃさん、もしかしてぼくとおんなじ?」
そう言って目の前の酔っ払いが髪を掻き分け右耳を見せる。ひとつのピアスがネオンを反射しピンクに輝いていた。
赤:「っぇ、ぁ」
男性が右耳に1つのピアスを付けるのは同性愛者を意味する場合がある。単にオシャレとして開ける人もいるがこの人の口ぶりからそうではないことは明白。
普通の人、否他の同性愛者だったらここで誤魔化すなり振り払うなりしたのだろう。ただ、その時はそんなことを考える余裕がなかった。
赤:「…はい、」
頷くと共に返事をする。
誤魔化せなかった理由なんていくらでも言い訳できる。周りに同じような人がいたことがなかった、突然言われて衝撃で頭が働かなかった、女と嫌々の行為をしたあとだった。上げようと思えばいくらでも。
でもその時考えていたことはそのどれでもなくて。
水:「やっぱりぃ?ね~ぇ、これも何かの縁だし、よければ…どぉ?」
“彼”が右手の人差し指と親指で輪を作りちろ、と舌をのぞかせる。答えなんて言うまでもない。
赤:「ぜひ、」
ただただ、目の前の愛を享受したかった。
ーーー♥♥
ずちゅッ、ぐりゅぅッ…♥
水:「ぁあ”ッ!?♥ひ、ん”ッ、ん~~”ッッ♥」
赤:「んッ…♥中きゅうきゅうしてる、きもちー?」
水:「ひゅ”、ぅッ♥きも、ち”ぃッ!♥♥おく”、ぅ”ッ♥」
あれから直ぐに1番近くのラブホに入って、男相手が初めてでなんなら今さっき童貞を卒業したことを告げると「じゃあぼくが手取り足取り教えてあげるね?♥」と言われた。
まぁ、もう1時間以上前の話だけれど。
赤:「経験の浅い年下に掘られるのどー?ちゃんと教えてよ、せ~んせ♥」
ごりゅ”ごりゅぅ~~ッ♥♥
水:「ッは、ぁぁ”~~ッ♥♥”だめ”ッ、だぇ、ぇ”ッ!!♥しん”ら、ぅ”~ッ♥♥」
対面座位で奥を潰すように腰を沈めてやれば腰を大袈裟なくらい逸らして汚い喘ぎ声を出す。そんなに声を出して喉が痛くならないのかと少し心配になった。
赤:「肩、」
水:「っへ、ぇ”…ッ?」
赤:「そんなに声出してたら喉痛めるでしょ、噛んでいいよ」
言えば一瞬ぽかんとしたような表情になって、数秒間の間の後にや、と妖艶に笑う。
水:「やさし~ね”っ?余裕ある”アピ~ッ?」
赤:「ッ…へぇ、」
馬鹿にしている様に挑発する彼に苛立った、というのは建前。煽れる余裕があるのだから激しくしてもいいだろうというのが本音。
ずりゅ~~ッ…ずぷ、ぐちゅんッ!♥
水:「ひぉ”、ぉ”~~ッッ♥!?あふ”ッ、ん、ん”ッ!♥♥」
赤:「ん”ッ…♥」
1度入口まで戻ってまた奥まで挿れ直せばひしと首に抱きついて肩口に歯を立てられる。中が締まる感覚とピリッとした痛みが快楽に結びついて射精感が高まった。
赤:「やば、またでるッぁ”~~ッ♥♥」
水:「ん”ぅ”ッッ!?♥♥ん”ッ♥」
2回目の中出しをし獣がする行為のそれのように奥に擦り付ける。余韻に浸り何度もそうしていると最奥だと思っていた箇所がふちゅふちゅ、と柔らかくなってきた。
とちゅッ、ふちゅ…♥こちゅッん♥♥
赤:「…まだ奥、入る?」
水:「!?ッだめ、!そこ、けっちょッぉ”♥だめ、なのッ!!♥」
結腸、なんて漫画の世界だけかと思ってた。本当に入るんだ、とか思いつつ奥を緩めるように突く。
赤:「だめ、って言ってる割に凄い締めてくるけど?♥期待してんじゃないの?w♥♥」
ごちゅッ!♥、ふちゅ、ぐちゅッッ♥♥
水:「な”ッ、ち、ちが、ッぅ”!?♥♥」
がぽッ♥
水:「ッぇ”ぁ、ッ、♥?…ッは、ひゅ”ッ♥♥んきゅ”ッ、ぐッ♥♥」
赤:「っぁ”、♥はぁ”ッ…!♥♥」
入った途端痛いくらいに締め付けられて直ぐに欲を吐き出した。
彼の瞳が瞼に隠されていく。流石にぶっ続けで3ラウンドやって結腸に入れればこうなるだろう。
水:「だ、ぃすき…ッ♥」
愛の言葉を吐くと彼は意識を手放した。
ーーー
水:「ッん”…」
ホテルの内線電話の音で目が覚める。ミシミシと音が鳴りそうな腰を無視して受話器に手を伸ばした。
水:「ッは”、い……ぁ”、1時間延長で、…はい”」
がちゃん、受話器を半ば乱暴に置き隣で寝息を立てる彼に視線を移す。
水:「起きて”、」
身体を揺すると眉を顰めてうっすらと目を開けぼんやりとした顔でこちらを見上げてきた。顔が良い。
見つめられること、30秒。
赤:「……ッぁ”!?き、昨日は乱暴に、すみません、でした…」
ばっと起き上がった彼が頭を下げる。事後の朝、開口一番それな所が可愛らしいと思った。
水:「僕から”誘ったん”だから、気に”しないでw」
赤:「ッで、でも…」
んーっ、と伸びをひとつ。昨日は、まぁ厳密には今日なのだけれども。とにかく行為をする前はワンナイトにちょうどいいと思ったのだけれど思ったより彼のこと気に入っちゃったみたい。
水:「…ぁ、」
水:「名前、教えてよ”」
とりあえずは君のこと、もっと知ってみたいかな。