橙桃です。微青桃、橙紫表現があります。
何でも許せる人向けです。
地雷だよって方、通報される方は見ないようにしてください。
桃side
紫ーくんとの出来事から1ヶ月。季節はそろそろ秋の終わり頃になった。
あれから紫ーくんとは橙の取り合いをしつつも距離を縮められたと思う。いわゆる良きライバル。二人とも全く手加減なしでどっちかが橙に近づけば、もう一人も近づくそんな状態。しかし、クラスが違う俺の方がどっちかっていうと不利だった。でも、紫ーくんと勝負をするのは楽しいし、前よりも橙と仲良くなれたから今はそれなりに充実した毎日を送っていた。
でも最近1つ気がかりなことがある。青のことだ。何か前よりも接しづらいっていうか会話が弾まないっていうか…何かしてしまっただろうか。
桃「なぁ青」
青「ッ!何?桃くん」
ほら今も。何かあったら言ってくれないと分からないんだよな。
桃「何かあったら言うんだぞ。相談しろよな友達なんだから。」
青「……うん。ありがと」
青「できたら今頃してるって…」
青side
橙くんにはあぁ言ったものの、実際桃くんといると、余計に意識しちゃって上手く会話が続かない。アピールなんてもってのほか。それに彼は僕のことを友達だと思っている。だから相談をしてくるのだがその内容も恋する男の子で。
桃「なぁなぁ、橙ってどんな人が好みなんだろ。」
桃「どんな系の服が好きなのかな…」
桃「料理とか、お菓子作りとかしたほうがいいかなっ!」
知らないよ。僕は桃くんが好きだよ。服なんて桃くんが着たらどれでも似合うよ。料理とかお菓子作りとかしてくれるなんて嬉しいでしかないじゃん。
桃くんの好きな人が僕だったら良かったのに…
そんなことを考えても意味が無い。
青「…………告白しよう。」
結果なんて分かってる。でも、これで気持ちが晴れるなら。今みたいな苦しい思いで彼と一緒にいる方がもっと嫌だから。
それに、桃くんは橙くんの隣にいるときが1番輝いている気がしたから。それを見て、応援したくなっちゃったから。
これで僕の初恋とはおさらばするんだ。
橙side
『僕、明日桃くんに告白するから。』
ガタッとスマホを落とす。
告白する?青が?桃に?
強気でいた俺だけど桃が実際誰か好きなのか、まず好きな人がいるのかも分からないから、全く好きを伝えることが出来なく、告白するか悩んでいたとき青から来たメール。サッと血の気が引くのが分かる。
もし、桃と青が両想いだったら?付き合うのか?俺の前で…嫌や、考えたくない。
翌日
今日、青が桃に告白する…。
青、決心したんや…全然アピールとかせえへんかったくせに。
俺も告白するべきか?でも、もしフラレて気まずくなったら…?
なぁ桃。俺はどうしたらええ………?
紫「橙くん。」
橙「ん?な~に紫ーくん。」
紫「今日の放課後、また一緒に見回り行ってくれない?」
桃side
青「ねぇ、桃くん。今日の放課後さ、校舎裏来てくれない?」
桃「良いけど。何で?」
青「ちょっと用があって。」
そんな会話を朝にして、またいつものように授業をサボって過ごした1日。今日の青、やけによそよそしかったなと思いながら青に呼び出されるべく校舎裏に向かう。
桃「青、用ってなんだ?」
青「桃くん…僕って友達…だよね?」
桃「?そうだけど」
青「じゃあさ、友達の相談のってくれる…ってこと?」
桃「あぁ。もちろん」
青「………相談するね。」
桃「おう。」
青「僕、好きな人がいるの。」
桃「?!………」
青に好きな人がいた…?もしかして、橙?
青「その人はね、凄くかっこよくて、一途で、凄く良い人なんだ。」
桃「うん。」
青「僕が泣きそうな時も、泣いていいよって言ってくれた。辛いときは笑い話をしてくれた。」
桃「うん…」
青「ゲームも一緒にしてくれて、ここまで仲のいい人なんて人生で出来たことなくて、運命かと思っちゃったw」
桃「……」
青「でもね、その人には好きな人がいるの。その人とは正反対で、僕は絶対に応援できないって思ってた……」
桃「………青」
青「なのにっ…!その人は、一生懸命好きな人の好みになろうって、好きな人に頑張って話しかけて、その姿を見ているとさ…応援したいなって思っちゃった…」
青の隣にいて、ゲームをして、正反対な好きな人がいる………
桃「それって…………」
青「僕の好きな人は桃くんだよ。僕と、付き合ってください。」
橙side
紫「ごめんね〜また付き合ってもらっちゃって。」
橙「構わんよ。俺も学校探検みたいでワクワクするし。」
否。絶賛不安でいっぱいだ。
今頃、青は桃に告白を………
紫「よーしっ!最後は屋上っ!!橙くん!今日だけは特別に、屋上入っていいよっ!!」
橙「ええん?」
紫「いいのっ!!」
橙「ははw分かった分かったw」
キィ…と錆びついた音を鳴らし空いたドアの向こうには真っ赤な夕日がぼぅっと浮かんでいる。
橙「わぁぁぁ…綺麗やなぁ」
紫「…本当だねぇ…………ねぇ、橙くん」
橙「ん〜?どしたん?」
紫「俺の話、聞いてくれる?」
橙「おん。ええよ。」
紫「俺ね、橙くんのことが好きでした。」
青side
桃「………………ごめん…。」
あぁ…そんな悲しそうな顔しないでよ。僕、泣いちゃうよ、?
青「ずっと前から好き。大好き。桃くんが橙くんのことを好きになる前から。」
桃「そっか………。」
青「橙くんのことが憎いよ。桃くんの好きな人が僕だったら良かったのにって思ってた。でも、さっき言った通り僕は桃くんのこと、応援するよ。桃くんの幸せを願っているから。桃くんのそばにずっといたのは僕だもん。僕が1番応援しているから。」
桃「……ありがとっ…」
青「はぁ………桃くんは?橙くんに告白しないの?」
桃「えっ…」
青「僕は伝えたよ。桃くん、言われるまでわからなかったでしょ?」
桃「うん…」
青「橙くんもそうだよ。桃くんが好きって伝えないと気づいてもらえない。」
桃「……そうだよな。」
青「ねぇ……僕は桃くんの恋人にはなれなかった。でも“親友”として、これからも一緒にいていいかなっ……」
桃「もちろんっ!!!」
泣きながら抱きしめられる。あぁ…僕、頑張ったな。負けちゃったんだ。フラちゃったんだ。
青「うわぁぁぁぁぁんッ桃くんッグスッ幸せになんないと許さないからぁ!!」
桃「うん…うん…ポロポロッ」
青「………」
桃「………」
青「行ってきな。」
桃「えっ?、、」
青「今日、見回りがあるって聞いた。まだいるかもしれない。今頃きっと屋上にでもいるんじゃない…?」
桃「ッ!青………俺行ってくる。」
青「うん…。頑張れっ!!」
桃「…おうっ!!!」
ありがとう。初恋。ありがとう。好きな人。
頑張れ。僕の大好きな人。
紫side
橙くんに告白をした。理由は単純。この恋に終わりを告げたいから。彼らは両想いで、俺はその間に入るいわゆる悪役。でも、俺は悪役なんてなりたくない。主人公を見守る存在でありたい。
橙くん。俺は告白しなかった後悔より、告白した後悔の方がかっこいいと思うんだ。
自分の思い、最後に聞いてほしい。
橙「えっ…………」
紫「ずっとずっと憧れてて、橙くんの隣に立つためにS組に来た。生徒会長になった。」
橙「俺の隣に…?」
紫「うん。正直大変だったよ。でも、成績が上がる度に橙くんに近づいているんだって思えて頑張ってこれた。」
橙「そうやったん…」
紫「橙くんが桃くんのことが好きって知ってる。彼がいい人なのも分かるよ。でもさ……俺じゃダメ?俺だったら橙くんの隣にずっといられるよ…?」
橙「………ごめんな。」
紫「………。」
橙「紫ーくんが頑張ってきたことは本当に凄いし、尊敬するよ。でも、紫ーくんは唯一無二の親友だから、それ以上はない。」
紫「ッそっか…」
橙「好きになってくれて、ありがとう。」
紫「うん、初めて好きになったのが橙くんで良かった。ありがとう。大好きでした。」
嘘。今も大好きだよ。誰にも負けないくらい。でも、俺が背中を押してあげなきゃ。
紫「告白するの…?」
橙「それが………まだ考えてる。」
紫「そっか…でもさ、きっと思いは伝わるはずだよ。応援してる。」
橙「うん。」
紫「………俺、生徒会室に用あるから先帰ってていいよ。…またね」
橙「うん。紫ーくん、ありがとうな」
紫「ッッ………うん!」
ガチャッとドアを閉める。そして崩れるように座り込む。
紫「アハハッ……フラれちゃった…wポロッポロッうぅ…最後まで優しいの…ほんとにずるい……」
桃side
桃「はぁっはぁっ…」
遠い。校舎裏から屋上まで全力で走っているのだが、流石に疲れてきた。
先生「おい桜野!!お前、まだ帰ってなかったのか!」
桃「げっ…先生」
先生「お前はぁ…廊下を走るなとあれほど言っているのに…」
桃「先生っ!どけてっ!急いでんだよっ!!」
先生「はぁ?!?!」
すまん。先生、今日だけは許してよ。まぁ、明日からも走るだろうけど…
桃「はぁっはぁっ… 紫ーくん…」
紫「あぁ…来たんだね。」
桃「………。」
紫「俺、告白したよ。橙くんに。」
桃「えっ…?!」
紫「………フラれちゃった…アハハ…」
桃「紫ーくん…」
紫「………ねぇ桃くん。橙くんを好きになって後悔しないでよね。」
桃「………うん。」
紫「橙くん。まだ中にいるよ。伝えてきな。」
桃「でも…。」
紫「俺は正々堂々戦ったつもりだよ?でも、選ばれなかった。」
桃「まだ、俺が選ばれるかも分からない…」
紫「いつまでそうやって弱気でいるの?」
桃「っ!!」
紫「人を好きになるのは『自由』なんでしょ?なら踏みとどまる理由なんて無いよ。………ここで逃げたら、承知しないから。俺のライバルになったからには、しっかり決着をつけよう。」
桃「………分かった。ありがとう。」
紫「………頑張れ。」
この扉の向こうには俺の大好きな人がいる。
彼はこの気持ち、受け取ってくれるだろうか。一目惚れでも、許してくれるだろうか。
行こう。
ガチャ…
橙side
紫ーくんが俺を追ってここまで来てくれたことが嬉しかったし、びっくりした。
フッてしまったのに背中を押してくれる紫ーくんに感謝の気持ちでいっぱいになる。
橙「そういえば…青どうなったんやろ…」
怖くて聞けない…。俺ってこんなに弱虫だったっけ?
橙「いや、伝えなきゃな。紫ーくんだって、青だってみんな勇気を出しているんやから。」
気合を入れるようにメガネを取る。
夕日が眩しいが、暖かさが不安な心を和らいでくれた気がする。
今日はもう帰ってしまっただろう。明日、伝えよう。もし、青と付き合ってても後悔はしたくないから。
ガチャ…
桃「橙…」
桃side
桃「橙…」
橙「?!…桃」
あ…メガネ外してる…目、綺麗だなぁ。俺が一目惚れした君の目。今は夕日が反射して少しオレンジになっているけど。
橙「まだ残ってたんや。」
桃「うん…綺麗だな」
橙「綺麗やな………なぁ、桃」
桃「………………………ねぇ、橙」
「「好きです。」」
橙「えっ………」
桃「えっ………?!」
橙「………一目惚れ。最初は校則は破るし、先生には態度悪いしで変な人って思ってたけど桃の目を見た瞬間、心に刺さってきたって感じがして…それに、仲良くなって知ってく度に好きになった。」
桃「えっあっお、俺も……同じです…////」
橙「まじ…?」
桃「うん、俺も一目惚れ…。真面目な優等生で、全く興味もわかなそうな人なのに…橙の目、綺麗で。話したいなぁって思ってたから、あの日、校舎裏で話したとき本当に嬉しかった。それにとっても優しい人だったから。」
橙「そっか…そっかぁぁぁぁ〜嬉しいなぁ」
桃「俺も、うれしい、…」
橙「………付き合いますか…?」
桃「………はいっ…!」
NOside
先生「こらぁぁぁ!!!桜野!お前また校則違反しやがって!!!」
桃「ははっさーせん、さーせんw」
橙「先生!!」
先生「うおっ!!どうした東條?」
橙「いいえ別に?呼んだだけです」
先生「はぁ?って、桜野どこ行ったぁ!!」
橙「あははw」
桃「橙ナーイス!!」
紫「はーい、止まって。」
桃「紫ーくん…」
青「また止められてやんのw」
紫「桃くん、服装の乱れ・廊下の疾走 橙くん、不要物の持ち込み………っと」
桃「え?橙?」
橙「いやぁ…あははw」
青「何で一眼レフ持ってんの…」
橙「桃の可愛い姿撮っときたかったんだけど、スマホの容量いっぱいになっちゃって…」
青「うわっ、出たよバカップル」
桃「告白させたのはお前だろ」
青「そうだけどさぁ!!!!」
紫「あははっw」
桃「ねぇ橙、俺今人生で1番幸せだよ」
橙「うん。俺も、幸せ」
これは問題児くんと優等生くんの初恋の物語。
ここから、青紫要素が入ります。
特にポジションはなく、ただ会話してるだけになっています…。
地雷だよって方はブラウザバックをお願いします。
NOside
青「あ、生徒会長。」
紫「………おサルくん」
青「サルじゃないっ!!………何かあったんすか?」
紫「………橙くんに告白してフラれた。」
青「え”会長橙くんのこと好きだったんですか。」
紫「うん。」
青「僕も桃くんにフラれちゃった〜w………悔しいね。」
紫「………うん。」
青「…ねぇっ!会長!これからゲームセンター行きません?」
紫「え?何で?」
青「こんなどんよりした気持ちで明日を迎えたくないじゃん!!気晴らしに、戦闘ゲーでもやってボッコボッコにしちゃいましょ?」
紫「俺、生徒会長だよ…?」
青「もうっ…今日はいいじゃん!!生徒会長がゲームしちゃ駄目なんていう決まりなんて無いんだからさっ!『自由』でしょっ?」
紫「っ!!!………『自由』ね…ふふっいいよっ!!行こっ!!」
青「そうこなくっちゃっ!!!」
紫「………ありがとう………おサルくん」
青「だからサルじゃないっ!!………どういたしまして。」
また1つ恋の花が咲く予感…
はい!!無事最終回を迎えることができました〜!!ここまで見てくださった方、本当にありがとう御座いますっ!!最後らへんはもうごっちゃごちゃのつっめつめになってしまったのですが、どうでしたか…?良ければ、コメントお願いしますっ!!
青紫(紫青?)の絡みほんとに少なくて申し訳ないです…。
また機会があったら長編書いていきたいなと思います!!
いじょー!!!ベリーベリーグッバイ☆
コメント
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天才すぎる……神ですか?www 最高なんだけどぉぉおおお さとジェルか…推しカプです… 推しカプが、付き合うなんて… 好きぃぃぃぃいい♡ これからも頑張ってください、 応援します!(あとフォローも…)
ヤバい‼️この小説の青桃~紫橙の告白シーン見て号泣したアアアア‼️😭😭😭💦 たまたま見つけて読んでいっただけのはずなのにぃ‼️ 思い出すたびに涙がアアアア‼️ もうこんなの応援するしかない‼️と思ってフォローしました(T^T)