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あのときは、しばらく経てば元通りになるなんて甘い考え方をシていた。

2年間もそのままなんて考えてもなかった。


ゾムが転校してくると、積極的な女子たちはアプローチをする。

ワイはそれをぼーっと見ている。

ゾムが転校してきて数日。初日みたいな悲鳴は聞こえなくなったけれど相変わらず女子にモテモテ。今日も眩しい笑顔を振りまいている。今では、人気の男子ランキングでトップを争うくらい。

…いや、みんな!だまされてるから!

ゾムの本性は、そんな優しい王子様じゃないから。

って言いたいけど、それを言うと、なんでそんなことを知っているのかっていう話になってくるから。一緒に住んでるからとかいとこだからとか、言えるわけがない。まあゾムにもしっかりと口止めをシているから言うはずがないけれど。

なんて思いながらゾムの方を見ていると、目があったゾムは目を細めてこっそりと指を上に向けた。

ついてこいという合図だ。ゾムは席を立つ。そしてワイも、時間差で席を立った。

屋上前の階段。屋上は閉鎖されているから誰も近寄らないんだ。

ゾムはワイがつくのを壁に持たれながら待っていた。さっきまでとは違う不機嫌そうな顔。なんかこっちのほうが安心するわ。

「ねぇ、朝学活始まる前だよ。バレないようにしよっていったじゃん。」(ショッピ)

この時間はいないと不思議に思われる。

「俺も言っただろ。早く見つけないと危ないって」(ゾム)

「それは聞いたけど。どうやって探すの?」(ショッピ)

魔法で探せるのかなあ・

「だから、これから放課後に一緒に探すんだよ。1人ずつ」(ゾム)

え…全部手動なん?この学校何人いると思ってるん?



放課後



「昼休みとかに見た感じクラブを応援してたりする生徒が、バグに取り憑かれている。」(ゾム)

ゾムが体育館に向かって歩き出した。その後をついていくかのようにワイも続いて体育館に入った。

「窓際にいる女子を見ろ」(ゾム)

ショッピは鍵で覗く。

「きおくがばぐにとりつかれてる>」(ショッピ)

じゃあ直そうよ。


「結界」(ゾム)


――――――魔法の部分を飛ばします。――――――――――――――――――――――――――――――――――


治りました(主)



今日はかえるか。

家に帰ってオス兄とコネ兄が作ってくれた夕飯を食べてねむりにおちた。


次の日


朝学校に行くとシャオロンが話しかけてきてくれた。

「ちょっと話があるから昼休みに屋上前の階段に来て。」(シャオロン)

久々に話しかけてくれたシャオロンはそれだけを行って席に戻っていった。



昼休み



「きてくれてありがとな。」(シャオロン)

シャオロンはそう言いながらドアに手をかけて屋上へ入った。

シャオロンを見ていると、周りに黒いもやもやが現れた。

鍵を通していないのにバグが見えた。

ワイがシャオロンを助けたいと思ったが、ワイはまだ魔法の使い方がわからない。

だからワイの持っているお菓子の記憶を捧げるとシャオロンの心の中が見えた。


シャオロンの心の中


俺はあの日チーノに聞いた。

ショッピのことが好きなのか?と俺はずっとチーノに想いを寄せていた。

だけどチーノは、好きだよといった。

その時に俺は、ショッピは気づいていて俺のことを嘲笑っているんだと考えた…それ以外に現実から逃れられなかったから。

次の日から俺は、ショッピを無視した。

ショッピは何も悪くないのに。

その日からショッピのことが嫌いになった。

だけど、一番嫌いなのは、ショッピは悪くないとわかっているのに嫌いになった俺自身

「自分が嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ…」

 

俺は心のなかでずっと思っている

「誰かタスケテ‥‥…」



「シ・・・。」

「ショ・・・ピ」

「ショッピ」

 

暗い世界から目が冷めた目を開けると目の前には、ゾムの顔があった。

「ゾム 多分シャオロンがバグのスだと思う。鍵を使ってないのにばぐがみえたの。」(ショッピ)

ワイには、これ以上力になれることはない。

ゾムに倒してもらうしかない

「ああ、末期だな」(ゾム)

ゾムはアトリエに入ってお菓子を作ってくれた。

お陰でシャオロンは元に戻った。

ワイとシャオロンも3年生の時みたいに戻ることができた。




家に変えるとゾムに言われた。

「俺は帰る。」(ゾム)

薄々感づいていた。ゾムには、ゾムの管轄があるということに。ここがワイの管轄だとするのであれば。

「またね。」(ショッピ)

「またな」(ゾム)


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

完結です。

無理やりこじつけてしまってすいません

もしかしたら、2期もアカウントを作成したらするかもしれません

これで、すべての連載が終わりました。

日付はまたいでしまったけど、皆さんありがとうございました。

また会う日まで。

楽しみにしています

                〜乙響〜



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