テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
たった1日だけでもまだ君と一緒にいたかった。
学校の帰り道だった。
「おーい!」
満面の笑みを浮かべたまま走って響いてくる君の声。
「どうしたの?」
私が聞くと君は答えた。
「文化祭!一緒に回ろうよ!」
そう君の言葉を聞いた瞬間反応に困った。
「…うん。」
私は苦笑して言った。
「えっ!なにその微妙な反応!」
「微妙じゃないよ!」
私は君を説得させようと必死だった。
そのあと私と君は「また明日ね。」と言う言葉を交わして家へ帰った。
次の日
私は走った。
病院に向かって。
あの人のこと…本当だったんだ。
受付の人が聞く。
「お急ぎのようですね。どうされましたか?」
私は息が上がっていた。
だから急いでたと察したのだろう。
「あのっ!」
私は君の名前を口にした。
「…その人は205号室です。」
受付の人は暗い顔をして言った。
「…!ありがとうございます、!」
そうお礼を言った後、
病室のドアに手をかけた。
その瞬間
君の声が聞こえてきた。
「来てたんだ。」
「連絡してきてくれたらよかったのに。」
君は笑顔で言った。
「逆に連絡してよ、!」
私はその言葉を返して言った。
「あの人のこと聞いたの?」
さっきの笑顔が嘘のように君は真剣な顔をしていた。
「うん…聞いたよ。」
私は君の手を初めて握った。
「そっか。」
君は、さっきのとは違う、笑顔を作った。
「いつもありがとね。」
君は最後の思いを振り絞ったようにとびきりの笑顔を見せた。
私も笑顔を返した。
また、昨日みたいに「また明日ね。」と言葉を交わした。
次の日
今日も病院に向かって走って走っていく。
昨日の受付の人がいた。
「今日もあの人ですね。」
受付の人はにこっと微笑みかけてくれた。
今日も病室のドアを開けた。
「今日も来てくれたの?」
君は嬉しそうに言った。
「もちろんだよ。」
私は少し頬を赤らめて言った。
「ねえ。将来の夢とかないの?」
私は聞いた。
「えー?俺は、一緒にいれるだけでいいかな。」
「なにそれ笑」
こんな話はいつも通りのことだった。
次の日
また私は病院に向かおうと思った。
すると君からの一通の通知がスマホに。
内容は
「ありがとう」
たった一言だった。
病室に向かったところ
君の姿はなかった。
衝撃的すぎた。
私は涙が頬を伝っていることに気がついた。
あの人はこう言っていたのに。
「あの子はね、もう長くないんだ、あと一年。」
あと一年って
言っていたのに。
私はその一通の通知に一通の返信をする。
「こちらこそいつもありがとう」
月日が経った。
1ヶ月、2ヶ月と。
毎日君がいるはずの病室に通った。
でも君の姿を見ることなかった。
するとある日のこと。
「あの人からです。」
受付の人がある紙を差し出した。
私は咄嗟に読んだ。
「読んでくれてありがとう。」
「受付の人に渡されたかな?」
「この時には俺はもうこの世にいないと思います。」
「俺は君と文化祭に行きたかった。」
「君のこと、好きだった。」
いないはずの君の声が手紙を読み上げるように聞こえた。
「あと、たった1日だけ神様が与えてくれたなら、俺はその気持ちを伝えれたのだろうか。」
「そう考えています。」
「あと一年、生きれるはずでした。」
「でも、俺は特別体質らしくて。」
「どんどん悪化していった。」
「俺は本当後悔しています。」
「君と文化祭に行けなかったこと」
「君に想いを伝えれなかったこと」
「みんなみたいに生きれなかったこと」
「君にはそんな後悔をさせたくない。」
「だから、俺から神様にお願いしておくね。」
「君が幸せになれますように、ってさ。」
私は視界がぼやけた。
涙で溢れた目。
泣きながら私は受付の人に言った。
「ありがとうございます。」
「あの人の手紙を取っていただいて。」
私は泣きながら笑った。
_____
トークを見返す。
私が送った一通の返信。
既読はつかない。
何週間後
私は君に一通。
「文化祭だよ。本当は一緒に回りたかったな。」
既読はつかない。
何年後。
君に一通。
「大学生だよ。仕事は君と一緒にやろうって言ったあの仕事だよ。」
既読はつかない。
何年後
「もう成人だよ。見てくれてる?」
既読はつかない。けど違うところで見てくれてるよね。
何ヶ月後
私は病室にいた。
そうして目の前には医者。
「あなたは余命1日です。」
医者は深刻そうに告げた。
「そうですか。」
私は悲しくなかった。
その先に君がいるから。
もし、余命が一年だったのあれば。
そこに君がいたのなら。
私と寄り添ってくれたのだろうか。
2日後
私はもう長くはない。
でも君がいてくれたから生きてこれた。
君に最後の感謝を。
スマホに手を差し伸べた。
画面には既読のついていないトーク画面
瞬間
君の声が聞こえた気がした。
完
〜あとがき〜
みなさんこんにちは。
小説家を目指す、るかめーたー。です。
感動的なところに横入りしてきました!笑
この作品をタップしていただき、最後まで読んでくれたことにとってもうれしく思います!!
この作品を読んでくれたのは、題名に惹かれたから?それとも、別作品から飛んできてくれたから?どちらにしろ、とってもありがたく思います!!
私がこの小説を書こうと思ったのは初めて短編小説を書きたいなーと思ったからです!
他には、感動系を書きたいな〜と思ったからです!
あと私が書きたいのって…結末はこうです!!じゃなくて、読んでくださったみなさんに結末を考えていただきたいからこのような終わり方にさせていただきました。
この作品で伝えたいことは、読んでくださったみなさんの身近な存在の人、大切にしている人の時間を大切にしてほしい、という願いを込めてこの作品を書かせていただきました。
時間は永遠ではありません。
もしこの登場人物のように突然その大切な時間が限られてしまう、ということはあり得なくはありません。
なので、読んでくださったみなさんも身近な存在の人、大切にしている人と楽しく思い出を作ってください。
少し暗い話になってしまいましたね。
なのでここでは明るい話をしましょう!
もうすぐ夏休みです!
みなさん、なにか予定はありますか?
私は予定以前の問題です、、。その問題とは…暑すぎて溶けちゃうことです!!
まあ、引きこもりなので関係ないんですけどね笑笑
あと…私、もちろん本文書くのも楽しいんですけど…
こうやってあとがきで作者自身で話すのがよっぽど好きです!笑
話しているうちに、そろそろお別れの時間です。
また、別作品でお会いできることを願っています!
それでは…この作品に何度も出てきた最初で最後(最期)の挨拶で締めましょう!
「また明日ね。」
#感動
るかめーたー。
45
コメント
3件
読んだ……これ、タイトルからして覚悟してたけど、最後まで一気に持ってかれたわ。 「また明日ね」って言葉が毎回違う重さで刺さるの、本当にずるい。手紙のシーンで完全に無理だった。あとがきで作者が明るく話してるのも含めて、なんだか切なくて、でも優しい作品だった。 「時間は永遠じゃない」っていうメッセージ、ちゃんと胸に刻んだよ。 るかめーたー。さんの次回作、絶対読むわ。お疲れさま。めちゃくちゃ良かった🔥