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何か…何か話すきっかけはないだろうか…
あの日、ラミアと出かけた日から何一つとして話せていない

泣きながら「ごめんね」と呟いていた彼女は、部屋に篭り気味となっていた


「やはりあの日のことは触れるべきではなかったのか…」

ここずっと、ラミアのことで頭がいっぱいだった

「考えていても仕方がない…部屋を出るまで待とう…」

フリアは考えることを放棄し、話しかけるタイミングがくるのを待つことにした

……

………



…っ!

ラミアは!話を…!



あぁ…なんだ寝てしまったんだ…

不甲斐ない…何をしてるんだ俺は…


ガチャ…


目を覚まし、どうすることもできない自身を自責をしている時、扉の開く音が聞こえた


ラミアが部屋からでた…!


焦る気持ちを抑え、どうするべきか考える

「何から話しかければ…趣味とか…あいつの趣味…?わかんねぇ…」

そんなこんなで必死に思考を巡らせていると突然


ドッドッドッドッ


「なんだ…?」

部屋の向こうから強く床を蹴る足音が聞こえた

おそるおそるフリアは扉から顔を覗かせ、様子を見る

そこにはラミアが外へ走り去っていく姿が見えた

「ラミア!」

フリアはとっさに追いかけた

「何をしたいんだ!あいつは!」

突然の行動に理解ができなかった

だがひたすら追いかけることしか今はできない

「あいつ…あんなに速く走れるのかよ…」

人とは思えないほどの速さで駆けてく彼女に差が開くばっかりだった



しばらくして、フリアは彼女を見失った

「あいつ…どこ行ったんだよ…」

ラミアを見失い、彼はあたりを彷徨っていた


「ここは…!」


そこは瓦礫の山と化したかつての故郷であった


あっ…あ…あぁ…




月夜の冷えるときのこと

美しい夜空に浮かぶ少女がいた

幻想的で体全体でいっぱい自由に

まるで数億年閉じ込められてたものから解放されるかのように


「ラミア…」

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