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『煙草』
俺はマンションのベランダで静かに煙草をふかしていた
青）どうしたの、そんな仏頂面で煙草なんてふかしてさ
赤）別に、なにか不都合でも？
青）んーん、ねぇ、僕にも1本ちょうだいよ
赤）別にいいけど
青）ん、さんきゅ
赤）火は？
青）そんなんこれでいいでしょ
そういって青ちゃんは俺の煙草に青ちゃんの煙草を近ずけてきた
赤）ん、大胆じゃん
青）これの方が楽でしょ？
小悪魔的な笑みを浮かべて青ちゃんはそっぽを向いた
青）、、この世界ってさ
青）綺麗なようで汚いよね
青）僕らもいいことをしてるようで中身は純粋に汚いしさ
青ちゃんはたまに深いことを言う
いつもはのほほんとしてるくせに、
赤）急にどしたの
青）いーや、ただ純粋に思っただけ
赤）ふーん、まぁいいけど
まぁたしかに、みんなが応援する俺らと
リアルの俺らは違う
俺は綺麗な外見してるくせして、俺の肺は真っ黒に染まってる
そう考えると青ちゃんの言うことはあながち間違いじゃないのかもしれない
𝕖𝕟𝕕 𓂃 𓈒𓏸
