テラーノベル
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俺らが出会ったのは中学1年の春だった。
?「ねえ君!名前、何ていうの?」
急に話しかけられたもんだから、
🍣「何だお前。?」
?「へ?」
🍣「あ、、、。ごめん!まじで!」
びっくりしすぎてすごい言葉使いになってしまった。
?「いーよ、いーよ!僕も急に話しかけちゃってごめんね?」
?「僕、💎って言います!」
💎「よろしくね!ニコ」
すっごく明るくて嘘のない綺麗な笑顔だったのを今でも覚えている。
🍣「よ、よろしく。俺は🍣。」
💎「🍣、、、、ってことは、🍣ちゃんだね!ニコ」
俺たちはすぐに仲良くなった。ずっとずっと一緒にいるようになった。
💎「え!!🍣ちゃん写真撮るのが好きなんだ!」
🍣「うん。お父さんの影響でね」
💎「いいなぁ!得意なことがあるってすごくすっごく素敵なことだと思う!」
🍣「そうかな?笑でも、まだ撮り続けたいって思うものには出会ってないんだよね。」
🍣「なんかいつも同じものを撮ってるみたいでさ……」
💎「同じもの?違うのに?」
🍣「うん。俺はいつか世界が驚愕するような動画や写真を撮りたいんだ。」
🍣「いつもとちょっと違うもの笑」
昔から写真が得意だった。鳥、景色、海、、いろんなものを写真に収めてきた。
だけど、写真から見て伝えられるものはいつも同じようなものばかりで退屈だった。
世界は平和である。どんなにすごい写真家さんでも伝えられるものはそれしかない。
💎「世界が驚愕………かぁ、、、、」
🍣「そんなのあるわけないのにね笑」
💎「いや、見つかるかもしれないよ!まだまだ人生長いんだから。」
3年生の春、💎は学校に来なくなった。
去年の1年間、クラスが違って話もできなかったけど今年は同じだったのに。
俺は気づかなかったんだ。彼がいた場所に。
気づいたのは夏だった。約半年間俺は気づかなかったんだ。
俺は聞いてしまった。
モブ「ぎゃははははははwww💎学校来なくなったよな」
モブ「いじめられてる時のあいつの表情好きだったのにwww」
モブ「だよな!ほんっと使えねえな。」
🍣(いじめ?どういうこと?💎っちが?)
頭がまわらなかった。理解できなかった。
いや、したくなかった
1番近くで見てきたはずなのに、気づけなかった。
俺はこの2年間この学校は世界は平和であると思い続けていた。
いじめなんてもってのほかだったのに。
俺はそこから動けなくなった。
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