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俺はある場所まで無我夢中に走った。
俺は目的地に着いた。
そこは俺の家の前だった。
俺は今居る場所から向かいの道路を見る。
手前の車道、奥の歩道は夢で見た道路と同じものだった。
夢で感じる違和感、
夢だからでは終わらせられない、
そして、俺はある考えが浮かび上がる。
(多分…)
「おっ、来未さんじゃあないか」
「あ゛?」
答えに辿り着きそうな所でいつもの喧嘩相手が来てしまった。
「そんな怒るなよ」
「へぇ、それは無理だね」
「まぁいいや、この後暇だろ?」
正直、すぐに答えを見つけたいが今焦ったところで意味がないと思い、俺はその誘いを受けることにした。
「いつもの場所な」
「ははっ、来未さんから言ってくれのは久しぶりだなぁ」
そいつはしみじみした様子で言った。
俺はそいつの話していることなんて無視して黙って公園に向かった。
公園に着き、俺達は向かい合う。
「じゃあ゛、やるかッ゛」
「ああ゛来いよッ゛!」
俺は拳をしっかり握りその拳を相手に向かって当てようとした。
「はぁ゛はぁ゛、やっぱ来未さんとの喧嘩は楽しいなぁ゛」
「あぁ゛、」
俺達はベンチの上に座り、呼吸を整え、落ち着きを取り戻した。
不意に見た空はとても綺麗でなんだかスッキリした気がした。
俺がそう思った時、そいつは俺の方を見る。
「来未さんって好きな人、居るだろ」
口を開いたかと思えば予想の斜め上の質問で俺は驚く。
そう言ったそいつの目は確信と、少しの寂しさが見えた。
「んなはずねぇだろ」
「でも、来未さんの頭にはずっと同じ人が居るんだろう?」
(頭にずっと同じ人?)
俺の頭の中にはある一人の人物が浮かび上がった。
俺はそれは有り得ない、そう思い頭の中から追い出そうとする。
でも、そうすればそうするほど頭から離れなくなってくる。
「今浮かんでる人が答えだよ、来未さん」
「いや、そんなはずは、」
俺はそいつに抗議しようとした時、公園の前を通るその人の姿を見つけた。
俺の頭の中のその人は新しく更新される。
「ほら、来未さん、そういうことだよ」
今の気持ちと少し前の気持ち、そしてそいつの言っていること、
そのどれもが証拠として俺の気持ちを後押ししているように感じる。
(俺は永目の事が好きなのか?)
俺は永目に抱いている気持ちに気付いた。
何故か俺は幸せな気持ちになる。
その気持ちに浸ろうとする。
その瞬間、俺の頭には昨日見た夢が浮かび上がってきた。
(俺はまた失うのか?)