mz視点
翌日帰り道
俺はちぐの少し後ろを歩いていた。ちぐが近くの桜の木を見たいと言ったのだ。
tg ほらまぜたん、早く!
少し高ぶったような声だ。
mz 走る必要なくね?
tg いいから!ほらあとちょっと!
ちぐは振り返って笑った。桜の花びらがひらひらと舞う。桜がちぐをもっと彩る。
その瞬間、俺は息を呑んだ。
mz (なんでこんなに……綺麗なんだよ)
胸の奥が締めつけられる。
言葉にできないこの気持ちを、どこにしまえばいいのかわからない。
tg まぜたん?
俺が立ち止まっていることに気づいたのか、ちぐが不思議そうに首をかしげた。
mz ごめん、何でもない
まぜたは苦笑しながら歩み寄る。
tg なにそれ!めっちゃ気になるやつ!
mz 気にするなーw
本当はちぐのことばかり考えている。
でも、それを言葉にしてしまったら、今の関係が壊れてしまうかもしれない。
だから、俺はいつも通りの顔でちぐの隣に並んだ。
でも、その瞬間____。
mz ッッ!
俺の指先が、ちぐの手の甲に触れた。
ほんの一瞬。けれど、その一瞬が、俺には永遠のように感じられた。
tg まぜたん?
ちぐが不思議そうに手を見つめる。
mz 悪い……
まぜたはそっと手を引いた。
本当は、もっと触れていたかった。
でも、それ以上触れてしまったら、もう元には戻れない気がした。
君の隣にいるだけで、こんなに苦しい。
桜並木の下、俺は____。
♡➡︎➡︎500
まじごめんww
コメントくれたらうれしーなっ!🫶
コメント
4件
最高でしたっ!! 続き待ってます!
続き楽しみにしてます! ……………尊い……グハッ