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[目の前に化け物が居る、居るのに何故足が腕が、動かない?
怖い、ただそれだけだなんて事分かってる、でもここで私が動かないと学園の
みんなが消えてしまうかも、そんなのは嫌よ、全校生徒までとは言わないけどせめて、兄弟と友達だけでも傷つかない様に守らなきゃ・・・]
黒月:「おい、一人で守ろうとか考えてんじゃねぇだろうな」
暁:「!」
図星だ、双子だからなのだろうか直感で何となく分かるらしい
黒月:「ったくよ、俺も居る姉貴だって呼べばきっと来る」
暁:「・・・うん、ごめん」
その直後、一人の男が意図も容易く化け物を粉砕すると言う光景が見えたのだ
突如現れたこの男、一体何者なのだろうか
?:「お前、その怪我は・・・?」
ゴクリと唾を飲み込み訳を話す
暁:「・・・その化け物と、戦って、出来ました」
?:「馬鹿か?」
黒月:「なぁ、あんたが誰か分からんがコイツを責めないでくれ」
?:「何故だ」
暁:「私達もすぐに逃げれば良かったと、そう言いたいんでしょう?
でもそれは、すぐ近くに目の前に助けられる人が居るのに助けず逃げろと 言うのと同じです」
?:「・・・」
暁:「私も、弟も、逃げ遅れた人が居るって助けられるかもしれないって状況で
その人を見過ごすなんて出来なかった」
?:「偽善は身を滅ぼすぞ」
最もだ、もう少し長引いていたら黒も重症を負ってしまっていたかもしれないただ、二人の場合考えるより先に体が動いてしまったと言うだけだ
?:「まぁコイツ相手に良くあそこまでやったもんだ」
黒月:「・・・は?」
怒られると思った、馬鹿だと何故大人を頼らなかったと・・・
なのに今向けられた言葉は?「良くやった」と罵倒や蔑みの言葉では無い
むしろ褒められている
?:「とにかく、二人ともここから出るぞ」
双子:「・・・はい」
謎の男に連れられ、体育館まで送られる
戻ってすぐあの男は体育館を立ち去った後だった、その後暁は重症の為、救急搬送されたらしい、学園の英雄とも言える様な活躍だったと思う、ただ・・・
ー都立風上病院ー
光来:「貴方たち!なんで周りを頼ろうと思わなかったの!!」
双子:「ごめんなさい・・・」
母親であり通っている学園の関係者である光来には怒られた
他の先生達は「凄いぞ」「自分から動くのは良い事だ」など賞賛もされたが
光来にとってはそれ所では無かったらしい、当たり前だろう自分の子供が誰に頼ることも無く突っ走り大怪我を負ったと言う事が怒りの沸点だったようだ
暁:「でも良かったよ、黒も学園のみんなも私以外怪我をして無くて」
黒月:「逃げ遅れた女子生徒、アイツもかすり傷で済んだらしいしな」
光来:「んーもう!二人とも反省しなさい!!」
だがあの時助けてくれた男は本当に誰だったのだろうか・・・