コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
御三家本部/京都府京都市『平安京』
氷織「ダラダラッ…(汗)」
__「ドンッ!」
__「ドンッ!」
氷織「(やばぁ゙いッ!とんでもねぇ゙騒動になっちゃったよぉ゙!」
氷織「(そもそもぉ゙?私もそんなの知りませんでしたしぃ゙?!」
数時間前の話
魂霊になってしまったの巫の一族である鷹居家の女性を保護
そして小埜寺家現当主である小埜寺氷織が一般人を巻き込むというちょっとやばめの重罪を起こしたのだ
早急な会議を行うことになったのがいまだ
御三家の当主が全員集まって会議を行っている
__「それにしても…随分やらかしをしているそうじゃないか」
__「一般人巻き込むってどういう神経をしているんだ…はぁ゙…」
氷織「ごごごごごごッ、ごめんよぉ゙~…ショボ」
氷織「”あっくんッ~…”」
三大神である海と嵐を司るスサノオの力をもった一族
青嵐家現当主であり、御三家の中でも最年長
青嵐 朝登
朝登「いい加減にしなよ…氷織ちゃん…」
氷織「いやぁ゙~…今回は諸事情があるといいますかぁ゙~…」
三大神である月を司るツクヨミの力を持つ一族
小埜寺家現当主であり、御三家の中でも最年少でアホ
小埜寺 氷織
朝登「言い訳かい?ニコ」
氷織「はぁ↑い!ごめんなさい!!!!」
朝登「まあいいや…それで?今回は色々とただの揉め事ではないでしょ?」
氷織「実はかくかくしかじかッ~…」
お話中…
朝登「嘘でしょッ?馬鹿なのッ?」
氷織「言わないで下さいッ!!!!」
朝登「いつも言ってるけどそういう身バレしたらまず俺に電話って言ってるでしょッ…」
氷織「やめて下さいッ!!そんなゴミを見るような目ッ!!!」
朝登「ゴミを見てるんだよ」
氷織「酷いッッッッ!!!」
__「まあまあ…でも…もしかしたら何かと繋がってるかもしれないよ?」
三大神である太陽を司るアマテラスの力を持つ一族
御三家の中でも一番強い、彼の命令は御三家の中でも絶対である
葉臼家現当主であり御三家で一番優れている男
葉臼 爽一
pk「あっくんもそんな怒らないでいいじゃんw」
朝登「怒るに決まってるでしょうッ!」
氷織「ごめんやぁ゙~んッ!」
pk「……それで…さっきの話に戻すけど…」
pk「氷織が一番知ってるだろうけど」
朝登「なッ!爽一それはッ((((((」
氷織「ピクッ」
周りに居た老院達や祓い屋はヒソヒソと喋りだした
耳をふさぎたくなるように
「可哀想に」「まだあんなに若いのに」「先祖が犯した罪のせいでこうなるとは」
様々な声があがっていた
だから私は18を迎える前に御三家の誰かと子作りをしないといけない
反吐の出る話だ
別に私だってやりたくてやるわけじゃない
ただ…一回の人生を…
氷織「分かってるよぉッ…それくらい…ボソ」
朝登「爽一ッ…君はもう少しデリカシーと言うものを身に着けたらどうだいッ?」
氷織「それあっくんがいうことかな…」
朝登「どつきまわしますよ」
氷織「ごめんじゃん」
pk「まあともかく…だからこそ我々はそれを阻止しなければならない」
pk「今度こそは…ツクヨミ様の呪いを解いていただけるように…」
氷織「無理に決まってるよ…だってツクヨミは何百年もの間18代目当主を許さなかった…」
氷織「そんな都合よく全部うまくいくと思うかなッ?」
氷織「馬鹿げた理想に脳を浸すのはやめてッ…もうッ…」
pk「……」
朝登「……必ず…お前を救って見せるさ…」
氷織「……無理だよぉ゙ッ…ボソ」
氷織「私ッ…私ッ…ギュッ…!」
今にも泣きそうな声色で彼女は言った
__「だいじょーぶですよ~フワ」
朝登「……式妖が何のようです…貴方に慰められても誰も嬉しくありませんよ…ジトッ…」
__「そんな怖い顔するんじゃないですよw」
__「そうしないと彼女が怯えてしまうフワフワ…」
pk「そう?そもそも君たち妖さえいなければこんな悲劇は繰り返されないと俺は思うんだけど」
__「それは僕じゃなくて君たちの”神様”に言ってほしいね」
__「私達だって生まれたくて生まれたわけじゃないのさw」
朝登「……そろそろ口を慎み給え、”八岐之大蛇”」
ヤマ「ヤマちゃんと呼んでくれても構わないぞ?w」
朝登「これだから…式妖は嫌いなんです」
ヤマ「そう…私も君たちみたいな人間と神々が嫌いだ、大嫌いだよ」
ヤマ「反吐が出るほどに…ね?ニコ」
氷織「ヤマぢゃぁ゙んッ…お口悪いよぉ゙ぉ゙ッ!」
ヤマ「おーおーw氷織様は相変わらず泣き虫なことだw」
何故これほど皆がこの女の姿をした者を嫌がるのには理由がある
本来、祓い屋にも御三家にも式神というのがつく
だが小埜寺家だけは異なり
代々式神ではなく妖式という妖怪を使役するのだ
それもまた理由があり
小埜寺家18代目の愚かな行動を嫌う神々が多かったからだ
それから小埜寺家は自ら妖怪達を使役する力を手に入れた
だがこれは凄いことなのだ
抵抗力のある妖怪は、素直に受け入れる神々と違い難航する
だが彼らは成し遂げた
短い生い先のなか
氷織「というかヤマちゃんには関係ないじゃんッッッ!!!!」
ヤマ「?関係がない」
ヤマ「大アリですよ、貴方が死ねば私の主は居なくなる」
ヤマ「そんなの…また孤独に戻るだけだ…ボソ」
ヤマ「私は貴方が居たからこそ”今の私”がいる」
ヤマ「だから…フワ」
氷織「ごッ、ごめんッ…?」
ヤマ「分かってくれたならいいんですニコ」
朝登「……とにかく!今現在巫を襲うようになった妖怪達の大きな行動に備え!ビシッ!」
pk「祓い屋、神社の者達も気を引き締めよ」
全員「「「「はッ!!!」」」」」
唯月「……」
信じたくなかったことが真実だった
目の当たりになんかしたくなかった
誰かのせいにしてでも嘘だと言ってほしかった
そんなことを言えば私は酷い奴なのだろうか
氷織「……落ち着きましたか…コツ…」
そこには心配そうな目をした少女が立っていた
慰めのためかジュースをそっとおいた
唯月「……会議…終わったの…?」
氷織「はい…今回の私の処罰は無しになりました…」
唯月「…ごめんね…?私の勝手なお願いに巻き込んでしまって…」
氷織「いッ、いえッ!そんなことないですよッ!!!」
氷織「私はただッ…誰かを救いたいんです…」
唯月「私は知りたくなかった…」
氷織「へッ?」
唯月「全部…全部が夢の中だったら良かった…」
唯月「君に走れと言われたとき…私は都合の良いことで頭を埋めようとした…」
唯月「だってッ…そうしないと私ッ…」
氷織「先生…」
唯月「未津はもう死んでてッ…ずッ~っと仲が良いと思ってた人は未津を殺してッ…」
唯月「もうッ…誰を信じればいいのかッ…ポロポロ」
唯月「私ッ…なんか悪い子としたのかなぁ゙…?」
氷織「そッ!それは違いますッ!!バッ!」
唯月「!!」
氷織「先生はッ…先生は何も悪くないッ!!!」
氷織「ただッ…友人を思って救おうとしてッ…」
氷織「知りたくないことを知ってしまっただけッ!!」
氷織「辛い壁があるのにッ…それを乗り越えて大人になったセンセーはなんッッッッにも悪くないッ!!!」
氷織「悪いのはッ!」
氷織「悪いのはッ…!ギュッ…」
彼女のその必死さに
少し不安が取れた
唯月「ありがとッー…ナデ」
唯月「やっぱり君は優しい子だね…ニコッ」
氷織「ッ!!!」
唯月「そのままでいてね…どれだけ自分を見失いそうになっても…」
唯月「ありのままの自分でいてね…」
氷織「先生はみぃ゙んなッ…ずるいッ…!ポロポロ」
そして夕日は堕ちていった
星空が今日の終わりを伝えに来る
瀬良「……」
今日は御三家の命令により本部に集められた
氷織ちゃんが何かやらかしたと聞いたときは
真面目にヒヤヒヤした
でも…話を少しづつ深刻になっていった
彼女の顔は暗くなるばかり
もう見たくない
彼女の笑顔を削る奴らばかり集まったこの会議
瀬良「…かならず…ひおちゃんの呪を僕が研いたげる…」
瀬良「だって”友達”だから…スタスタ」
朝登「……貴方の娘さんは…貴方とは似ていないけど…」
朝登「どことなく…似ています…」
朝登「綾音さん…ボソ」
朝登「必ず…守ってみせます…」
朝登「貴方の大切な子ですから…ギュッ…」
青嵐 朝登♂️
八岐之大蛇(ヤマちゃん)※一応蛇では女の子
次回➳羅 刹 兄 妹
NEXT➳♡800