氷織「……(汗)」
望「……それで転んだと…」
望「階段で転んでもそんな大怪我しねえよ」
氷織「いやぁ゙~…最近の階段って凶暴だからさぁ゙~…」
望「”最近くまが凶暴化してるんだよね”のノリと一緒にしないでくんない?」
望「…で?本当は何があったの?」
氷織「別にぃ…ただ…ゴリラと戦っただけ…」
望「どこの世界線にゴリラと戦うバカが居るんだよゴンッ!」
氷織「痛いッ~!のぞっちの悪魔ぁ゙!鬼ぃ゙ッ!ゴリラぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙!」
望「ほう?ボキッコキッ」
氷織「あ、前言撤回チョー優しいデス」
望「あったりまえだよね~!」
蘭「おーおー、今日も愉快なこって~ガタッ」
望「あれ?今日一時間目家庭科だったけ?」
氷織「え、そんなの聞いてないんですけど?????」
蘭「いや、道徳だ」
氷織「題材なんですか?」
蘭「ん~?平等と公平てきなやつ」
望「センセー、先生がそんな曖昧でいいんですか~」
蘭「センセーだからいいんだよスパン」
氷織「いやいや、どこがええですの😶」
蘭「黙っとけ~、未提出者~」
望「パワーワードで草」
氷織「らんらん嫌い😶」
蘭「だったらさっさと出せ、アホチン、バカチン」
氷織「先生!今から道徳なのにどうしてこんなにチクチク言葉が出てくるんですか!」
蘭「先生だから、ドンッ!」
望「ドヤ顔で言うなよ…(汗)」
氷織「先生の威厳とは?」
蘭「先生だから(圧」
望「この教師先生という言葉だけで押し切ろうとしてるぞ」
蘭「はいは~い、うるさいぞ~」
蘭「取り敢えず全員席つけ~」
氷織「望っちノートとっといて~…ボソ」
望「アホか、自分で取れ」
氷織「ど辛辣😶😶」
mb「らんちゃん、そもそも今日美術じゃなかったけ?」
蘭「あぁ、それが天ヶ瀬先生も忙しいらしくてな~」
蘭「確か、天ヶ瀬先生の友達は有名な画家だったらしいぞ~?カッカッ…」
蘭「もしかしたら海外に行ってるのかもなw」
望「へ~、そうなんだ…」
氷織「……」
前の日の夜___
氷織「保護…?」
pk「うん、なんせ彼女も妖が見えるようになったってことは喰われる可能性があるからね…」
朝登「出来る限りでも安全なように保護をするんですよ」
氷織「でも…唯月先生は学校の先生だから…」
朝登「別の人を雇えばいいじゃないですか…それとも…命よりも職が大事と?」
氷織「いや…そういうわけじゃないんだけど…」
氷織「なんか…わたしたち自分勝手すぎるんじゃないかなぁ…って…」
朝登「それは彼女もでしょう…それに…貴方反省しているんですか?」
氷織「ビクッ!」
氷織「もッ、もちろんッ…本来なら処罰を受けてもおかしくないことをやったのは分かってる…」
氷織「ただ…なんか…モヤモヤするっていうか…」
pk「うんうん…氷織も氷織なりに考えがあるんだよね…ニコ」
氷織「ぴッ、ぴくさん…!」
氷織「ッ!!バッ!」
朝登「ちょっと…ここで殺気は出すのはよしてください…」
pk「殺気はダシてないよ?スタスタ…」
氷織「フッ−!フッ−!」
pk「それに…これは君を守るためなんだ…スッ…」
氷織「やッ、やまちゃんッ!!!」
それは大蛇のように白いうろこ
黄金色の瞳がギョロリとむく
ヤマちゃん「全く…女子に優しくもできないのですか?陰陽師殿とは…ジトッ…」
朝登「……貴方は関係ないでしょう…引っ込んでいてください…」
ヤマちゃん「断ります。主をお守りするのが私の役目ですのでニコ」
pk「……君は妖怪…今すぐ祓うことだって簡単なんだよニコ」
ヤマちゃん「やれやれ…これだから陰陽師のこういう考えが嫌いなんです…」
ヤマちゃん「兎に角、私達はここで…フワッ…」
ヤマちゃん「次に泣かせようものなら…丸呑みにしてやろう…ギョロッ!」
朝登「……」
pk「彼女は相変わらず氷織に執着しているね…ジッ…」
朝登「小埜寺家はいつ我々の脅威になっても可笑しくありません…」
朝登「小埜寺家に恨みを持つ妖もいるのはいるが…」
氷織「はぁ゙ッ~…殺されるかと思ったぁ゙~…」
ヤマちゃん「貴方様がご命令を下せば直ぐに殺して差し上げますのに…ショボン」
氷織「殺しは…ダメ…」
氷織「人の命は尊いものだから…ボソ」
ヤマちゃん「……」
ヤマちゃん「そうですねぇ…そうでないと私の愛す貴方様でなくなってしまう…コツン」
氷織「ヤマちゃんはもうちょっとあさっち達に礼儀わきまえないと殺されちゃうよ…?(汗)」
ヤマちゃん「いいんですよ~♪奴らに私は殺せませんから…サラ…」
氷織「でも…ヤマちゃんだって神様の力には抵抗できないでしょ…?」
ヤマちゃん「たかが数十年生きた程度の人間が神の力を扱えたと思い切っているのは奴らの欠陥です♪」
ヤマちゃん「奴らがゆっくり弱っていった跡に…スッ…」
ヤマちゃん「てね…w」
氷織「……」
氷織「ヤマちゃんモテないの?」
ヤマちゃん「よく女妖怪にはモテましたよニコ」
氷織「すご、百合zy(((((」
未津「……」
安心したようで
どこか寂しいと私は思っている
朝登「スッ−…」
座敷の戸が開く音がした
入ってきたのは一人の男だ
未津「……陰陽師さん達は今日も私の監視に忙しそうだね~」
朝登「貴女を守ることが…我々の使命ですから…」
未津「でも”私のため”じゃない、世界と私を天秤にかけたら世界を優先する…」
未津「そうやって…見え見えなことを言わないでほしいなぁw」
未津「期待だけさして…本当に人って酷い生き物よね~…」
優しい人は必ず何かを隠す
庇われてばかりのお姫様はもう嫌だ
それだったら誰かを救う王子様になりたい
未津「…私の身体は見つかりそう?ニコ」
朝登「いいや…あの屋敷をもう一度調べたが殻だった」
未津「そう…それは残念ね…」
一つの部屋にある大きな窓の外側は
数々の星が光っていた
そしてついぽつりと声が出た
未津「私も…あんな星たちになれたいいのに…」
朝登「……」
未津「きっと…私のご先祖様もこんな気持ちだったのかなぁ…」
未津「行動を制限されて自由を奪われ…」
未津「誰かのために身を捧げる…」
未津「…もし分かったのなら…早くここから出ていって…」
未津「目障りで仕方がない…」
朝登「……分かりました…」
朝登「あと…この手紙だけ置いときますね…」
そこにあったのは
古びれた手紙だった
開けると中身は白くて綺麗なままだった
そして文字を見た瞬間誰が書いたのか分かった
泣きそうになって
幽霊なのに頬が熱く感じた
未津「ツー…」
未津「あぁ゙ッ…私もッ…好きって言えばよかったなぁ゙…」
戻れない時間が過ぎていく
嫌いで嫌いで…
氷織「てか今日討伐どうしよう…」
ヤマちゃん「今日は私がやっておきましょうか?」
ヤマちゃん「お祖母様の大事な食事の時間を作った方が良いと思いますニコ」
氷織「ううん…wヤマちゃんだけに任せらんないよ…w」
ヤマちゃん「……」
あぁ…本当に___
氷織「バッ!」
そこにいたのは鬼の角をもつ女性だった
まるで昔話にでも出てくるような金棒を持って
まるで花魁のような綺麗な女性は
虎のように睨みつけていた
__「久しいな…50年前ぶりか?」
ヤマちゃん「……氷織様…下がって下さい」
__「偉大な八岐之大蛇はこの有り様…か…」
__「妖怪界の第三妖怪として実に笑いものだな…w」
ヤマちゃん「お前こそ…羅刹鬼は最近人殺しが多いそうじゃないか…ジトッ
ヤマちゃん「そんな乱暴なことをしていたらきっと彼女も悲しむだろうに…」
__「黙れ、お前が我々をはめたくせに良くもそんなことが…ギロッ!」
氷織「あッ、あのッ…貴女は誰ですかッ?(とんでもない妖力量だッ…」
氷織「あったことがあるならすいませんッッ!!忘れっぽい性格でッ((((」
その瞬間
背筋が凍るような悪寒がした
殺気が彼女にまといついて
まさに鬼の中の鬼
__「お前が…俺の妹を…」
氷織「ヘッ…?」
__「お前が俺の妹を殺したことを忘れただと…?」
__「ふざけるな…ビキッ!」
ヤマちゃん「氷織様…今すぐ氷華乱で自分の身を守って下さい…」
氷織「!!」
氷織「わかッ…たッ…パキキ…」
__「俺から奪っておいて…忘れただと…」
__「何とも憎たらしい一族だ…ギリッ!」
__「殺す…殺してやるッ…お前だけはッッ!!!」
☆その名は一体誰の___
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コメント
1件
続きめっちゃ楽しみです!