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岡山県高梁市のとある中学校にて
「勝原めぐみです。よろしくお願いします。」
そう言って挨拶したのはごく普通の女の子だ。
彼女の名前は勝原めぐみ(かつばらめぐみ)、静岡県から小学校を卒業するタイミングで父親の転勤により岡山県に引っ越してきたのだ。
「はい、ありがとう。じゃあ勝原さんはそこの席に座ってください。」
「はい」
挨拶が終わったあと、先生が連絡事項を説明して休み時間になった。引っ越してきためぐみにみんな興味津々である。
「勝原さんよろしく、私夏菜!」
「俺中山、勝原さんはどっから来たの?」
「お前らうるせぇって、ここは茂くんが挨拶を!」
「誰もあんたなんかお呼びじゃないっての」
「私、真由香って言います、どうぞよろしく….」
「う、うん、、みんな、よろしくね笑」
引っ越してから初めての学校、正直めぐみは緊張気味だった。つっかえながらも返事を返す、これが精一杯だ。
「あ、やべ、次って昨日のハゲじゃね?」
「え、あの人国語科だっけ?」
「多分、早く準備しないと!」
「そんじゃ勝原さん、また後で話そ!」
うん、後でね!と言いたいが声が出ない、めぐみは集まっていたみんながいなくなったことで少し安心した。隣を見ると眠そうに目をこすっている男子がいた。それに気づいた男子が睨むような目で見た。
「あ、えっと、ごめんなさい….」
「なんか用か?、ふぁぁ」
「い、いや、なんでもないです」
「お前、あれか、引っ越してきたやつだよな」
「あ、うん」
「よろしくな、あーねみぃ」
(なんか、ここまで興味持たれないって言うのも….)
少し不満を持ちながらも授業の準備をする。