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『体の巨大化や増え過ぎた魔力を消費する為の魔法やスキルの行使、その中で多くの爬虫類と両生類達が選んだのが『仮死状態』そして肉体が崩壊する直前にリセットを繰り返す『脱皮』だったのですよ』
「なるほど」
『へぇ~』
簡潔に答えながらレイブとペトラはギレスラの顔を覗きこんでいる。
理由は判らないがギレスラが胸を張ってやや偉そうにも見える、若しかしたら哺乳類である仲間を下等生物っぽく見ているのかもしれない、スリーマンセルの危機か?
富める時も貧しき時も、まあ大概貧しい時だが、死が互いを別つまで共に生きようと誓い合った三者が解散の危機に瀕していると言うのに、ウニョウニョ頭は一切気にする事無く自らの知識をひけらかす事をやめない。
『で当然の事ですがどんどん小さくなって行ったって訳なんですよ! 『脱皮』して目覚めた所で切欠になった魔力過多はそのままなんですからね、無為に繰り返す訳ですよ、『仮死状態』『脱皮』『縮小』のエンドレスです…… んで、発生直後のサイズにまで縮んでから慌て始めた訳です』
「発生直後って言うと、生まれたばっかりって事かな? 赤ちゃんサイズって事?」
『ですね』
『赤ん坊位になって焦ったのね、でも何でかしら?』
テューポーンは両手を広げ肩を竦めておどけた様なポーズで答える。
『だってそれ以上縮んだら胎児で出て来る訳でしょ? 彼等の場合は孵化前の状態って事になりますけどね、どちらにしても延命率が著しく下がるでしょう? 今度は掛け値無しに死ぬ訳ですから、それで焦った訳です』
「なるほど」
『焦った理由は判ったけどそれでどうしたのかしら、ギレスラお兄ちゃんの先祖たちって』
『グ? 知らないが、少なくとも誇り高く知性に溢れた選択をしたのだろうさ、ふふんっ♪ 何しろ哺乳類や鳥類とは違うからな、根本的に!』
やはり…… ギレスラは哺乳類と鳥類を侮ってしまったようだ、悲しい。
もう、素直で屈託の無い彼の姿を見ることは無いかもしれない…… スリーマンセルは解散、良くてもリーダー交代はやむなしだろう……
と思われた瞬間、豪快な笑い声がこの場を満たしたのである。
『あははは! 竜が誇りと知性? ですってよ我が君ぃ! あははっ!』
テューポーンだ、豪快な声にアスタロトが答える。
『ん? ああ、竜な竜…… まあアイツ等って愚かだったもんなぁ~、なはは』
『え? お、愚か?』