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12月22日
チチチッチチッ
五月蝿いなぁ。せっかく人が気持ちよく寝ていたのに…。窓が明るい。今は何時だろう?てか、ここどこだっけ。なんで自分たちの部屋にいないんだろう?こめかみをおさえながら思い出す。ああ、そっか昨日ガオナと殺りあったのか。んで、組織が私たちを始末しようと嘘の仕事を私たちに伝えて、マフィアのビルに行かせて、そこにガオナを送ってきて、それから私たちはビルを爆破して逃げたんだっけ。はぁ、夢じゃないのね。できれば夢であってほしかったけど。ベッドから身体を起こそうとすると、起こすことができなかった。理由はルイが私に抱きついて寝ているからだ。こんなことしている暇があったら、早く情報収集したいんだけど…でも昨日はこの子に無理させちゃったし、爆睡するのも無理はないか。まぁ、少しの間ならこのままでもいいのかも。そう思いながら再び目を閉じる。今だけ、今だけはゆっくりしてもいいだろう。
……………はっやばい!今何時だ!二度寝なんて初めてだ!早く避難経路を確保しなくちゃいけないのにっ…!てか、この子はなんでこんなに起きないの!?じゃなくて今何時!?え、3時?いやここのホテルに入ったのが3時だったはず…てことは、
「12時間寝てたってこと?」
いや、流石に寝過ぎでしょ。もうすぐ夕方じゃん!
「ルイ!ルイ!起きて!もう午後の3時!」
「う〜んむにゃむにゃえへえへ〜臓器だぁ」
ダメだサイコパスだ。いや、いつも通りだけどてかなぜ夢に臓器が出てくる!どんだけ臓器好きなんだよ…じゃなくて!
「ルイ!!ルイ!!起きろ!!」
揺さぶっても起きない…こうなったらっ…!私はバックの中から、ハンマーを取り出す。いつもは手榴弾だけど、そんなことするとこのホテルが壊れてしまうのでやめておく。
「お・き・な・さ・い!!!!」
ルイの頭めがけてハンマーを振りかざす。
バコッ
「…っ!」
ルイが涙目になりながら起き上がる。そーとー効いたようだ。
「い、痛いよぉルリぃ〜」
「起きなかったルイが悪い。」
「え〜」
「いつもよりはマシでしょうが。」
「いや、僕にとってはいつもより効いた」
「はぁ…たく、追われている身なんだから、もっと自覚しなさいよね。」
「うーん、追われてるっていうか始末したいんじゃない?」
「そうだけど!始末するためにはまず私たちを捕まえなきゃいけないでしょーが」
「あっそっか。」
…ルイはなんというか天然というか、アホというか…まぁとりあえず考えるのが苦手だ。
「はぁ…とりあえず私は情報収集したいからいろんなところをハッキングして情報を抜き取るから。」
「はーい…僕は何すればいい?」
「そうね…昨日めちゃくちゃ働いてもらったから、ゆっくりしてれば?」
「いや、ルリを護衛する。」
護衛て…私は苦笑いをしながら
「じゃあ私を守ってね、護衛さん?」
「もっっっっちろん!!!!」
いや、うるさ