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👍👍👍
めっちゃささりました! いろはのヤンデレ?めっちゃいい!
いろこよ
多分、今までで1番長い。
終わり方が全くわかんないなってきづく。
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今日も血を浴びる。
ホロックスの用心棒として、任務へ行く
多くの命を奪う。血が吹き出す。
相手だって反撃してこないわけじゃない。ほらその攻撃だって遅い。風真の頬をかすり、血が流れる。風真から、流れる。風真が綺麗な真っ赤に染まる。本当なら避けれるんだよ。だけど避けない理由は、君が、こよちゃんが______
「任務行ってくるでござる」
「うん、気をつけてね…いってらっしゃい」
今日も心配そうな目で風真のことを見送ってくれるこよちゃん。最近風真は怪我をして帰ることが多いから、きっと心配してくれてるんだと思う。その目には今風真が映っていて、頭の中は風真のことで心配なんだよね?任務中も風真が心配で何回か思い出してくれるかな?もっともっと風真のこと考えてくれるにはどうしたらいいかな?そうだ前、帰りが遅くなった時、ずっと心配してて寝れなかったって言ってくれたよね。大きい怪我をして赤に染まった風真を一睡もせず治療してそばにいてくれたよね。
待っててね。こよちゃん。風真、もっとこよちゃんに考えてもらえるように頑張るから
今日も任務を終える。月はとっくに真上にあって、街灯が真っ赤な風真を照らす。いつもより任務を長引かせた。2時間くらいかな?こよちゃんは心配してくれてるかな?風真のことで頭がいっぱいになってくれてるかな?
でも、会った時、真っ赤に染まった風真をみてきっとたくさん心配してくれるんだろうなぁ…そして治療してくれてそばにいてくれる。その間はずぅーと、こよちゃんの頭の中は風真でいっぱい、風真だけでいっぱい。
「楽しみだなぁ……」
最近、いろはちゃんが心配だ。
前まで怪我なんてする方が珍しかったのに最近は必ずと言っていいほどどの任務でも怪我をしてくる。何かあったのかな。こよは戦場には立てないから任務中のいろはちゃんの事はわからないし助けることができない。こよにもいろはちゃんを守れる力があったらよかったのになぁ……ってまたいろはちゃんの事ばっかりだ。今はいろはちゃんが少しでも怪我が少なくなるように速攻性の回復薬を実験して作っていた。こよもいろはちゃんの力になれるように。
「ねぇ、こよ、まだいろは帰ってきてない?」
「え?あぁ、こよは見てないよ?まだ帰ってきてないの?」
「そうなの。今日はそこまで遠くないと思うし、任務もそこまで難しいものじゃないと思うんだけど」
「それって、大丈夫なの!?」
「わかんない、今からクロヱに向かってもらうよ。私も空から探すし」
「じゃ、じゃあこよも」
「こよは待ってて。もし帰ってきた時、怪我してたら治療して貰いたいし、ね?」
「わかった…」
いろはちゃん、まだ帰ってないんだ。
いつもならもう帰ってきている時間なのに。
何かあったの?また怪我でもしちゃった?いろはちゃん……もう実験なんて続けられないほどこよの頭はいろはちゃんばっか。
「はやく帰ってこないかな……」
「ただいまでござる!」
あれから30分くらいだろうか。こよの頭の中はいろはちゃんの事でいっぱいで何にも手につかなかった。その声が聞こえた時、考えるよりも先にいろはちゃんに抱き…つけなかった
「いろはちゃ…!!!?だ、大丈夫?!すぐ治療するから!きて!!」
いろはちゃんの綺麗な手をひいて研究室へ向かう。どうして怪我しちゃったんだろう。大丈夫だったかな。なんで遅れたんだろう。予想外のことでも起きちゃったのかな。考えるのはいろはちゃんの事。いろはちゃんの事で頭がいっぱいだ。そんなことよりはやくいろはちゃんの治療をしないと____
「ん、ちゃん!こよちゃん!危ない!」
「へ、?」
目の前は壁で。考え込みすぎた。勢いをつけて歩いていたから急に止まることができない。頭から壁にぶつかると思って目をキュッとつぶっても頭にはガンっという強い衝撃はなくてかわりに柔らかいふにっとした感覚と優しいいろはちゃんと血が混じった匂いがこよを抱きしめた
「だ、大丈夫でござるか?」
「あ、えへへ、ごめんね?大丈夫だよ」
「よかった…こよちゃん、なに、考えてたの?」
いろはちゃんは笑っているはずなのに、微笑んでくれているはずなのに目の奥が笑っていない気がした。冷たい氷のような視線がこよの瞳を捉えている。なぜか怖くなった。体は震えて、それをバレないように笑顔を取り繕った
「ごめんね。いろはちゃんが心配で…」
「風真のこと、考えてたでござるか?壁にも気づかないくらいいっぱいに?」
「そ、そうだよ…帰ってくるの遅いし…すっごく心配だったんだからぁ!」
その答えを聞いたいろはちゃんは先ほどの氷は一瞬で溶けてしまったかのようになくていつも通りのいろはちゃんに戻っていた。
さっきの目なんだろう…これからいろはちゃんを見るたびに思い出してしまいそうな冷たい氷を今は見なかったことにしていろはちゃんの治療の準備をする。この薬はいろはちゃんに効きやすいやつだから、でもこれはきっと我慢してくれているけどいろはちゃんは苦手だろう。こよの頭の中はいつもいろはちゃんでいっぱいだ。
風真がアジトに帰っている時、前から走ってくる沙花叉と空を探し回るルイ姉がみえた。
たしかラプ殿はやる事があるって言ってお昼ぐらいにアジトを出てって、まだ帰ってないだろう。つまり今アジトにいるのは………こよちゃん、だけ?
「ただいまでござる!」
帰ってきてすぐ、こよちゃんが走ってきて、その顔は不安と心配と大きな安堵。あぁ、こよちゃん、風真のこと考えてくれてたのかな。安堵して笑顔を見せてくれたかと思えば風真を見るなり驚いて、焦り出す。小さな柔らかい手に引かれて、研究室へ向かう
こよちゃんの髪からは優しい匂いがして、その少しの匂いでも十分風真の心は温まるのにこれから向かう場所はこよちゃんが1日の半分以上の時間を過ごす場所。……あれ?研究室はこっちじゃ…ってこよちゃん!?こよちゃん!こよちゃん!危ない!壁にぶつかりそうなこよちゃんを間一髪で抱き戻す。ぶつかった音はせず、とりあえずは大丈夫だろうか。でもなんで……考え込んでた?なんのことに?今は風真の事で頭がいっぱいなんじゃないの?目の前の風真に手をひいて後ろを歩いていたのに1番近くにいるのに、風真以外のこと考えたの?風真はこんなにこよちゃんのことを考えているのに、こよちゃんは考えてくれないの?
「こよちゃん、なに、考えてたの?」
自然に、笑顔で。いまの風真はたぶん、優しく言えてないかもしれないけど、風真のことだけ考えて。風真の事だけみてて。風真はこんなに目の前にいるんだから、風真の事だけでいい。他のことなんか考えないで。
「ごめんね。いろはちゃんが心配で…」
「風真のこと、考えてたでござるか?壁にも気づかないくらいいっぱいに?」
「そ、そうだよ…帰ってくるの遅いし…すっごく心配だったんだからぁ!」
風真の事でいっぱいなんだ。風真が帰ってくるまで風真のことでいっぱいになってくれてたんだ。すごく心配してくれるくらい風真はこよちゃんの中で大切で考えて、頭の中を占めているんだね
「クロたんとルイ姉もいろはちゃんのこと心配して探しに行ったよー?治療する前に連絡しちゃうね!」
でもまだ足りないね。
もっともっと風真を考えてもらうために。
風真しか考えられないように。こよちゃんには風真だけで充分だと思えるようにもっともっと考えもらわなくちゃ。