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ぺこマリ

終わり方がわからない。これが今の所1番伸びてる…かも?

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「まりーん、ねぇこれどうやんの?」

「あぁ、ここは、ダッシュしながら走れば行けますよ」

「おー、ほんとだ。ありがとー」

今、このマリンの家にはぺこらがいる

暇だから来たとか言って急に来た時はびっくりしたけど、特に何かするわけでもなくソファに横になってゲームをしているぺこらを横目に、まだ片付いていない仕事をこなしていく。

「ぺこらさ、何しに来たの?」

「んー?なんもないよ?言ったじゃん暇だから来たって」

「言ってたけど…マリンとぺこらってそんな仲だっけ?いや、マリンは嬉しいんだけどね?」

「んー、嬉しいならいいじゃん。マリンまだおわんねーの?」

「一応は一区切りついた。そこまで急ぎのものでもないんだけどねー」

「そーなん?じゃあ一緒これしよ」

「これ、ぺこら1人でやった方がクリア率高いんじゃないか?絶対マリン足引っ張るよ?」

その言葉への返事はなく、ソフトを素早く変えていく。いつのまにかコントローラも2つ登録していて、片方をマリンへ渡してくる。

それをしぶしぶ受け取って、ぺこらの横へ移動する。

「べつに、クリアしたいとかじゃなくてマリンとゲームしたいだけだよ」

ソファがわたしの体重で少し沈む。体温が顔を中心に熱を持っていく。ぺこらの方を見てもステージを選んでいるだけでさっきの言葉なんてマリンの幻聴なんじゃないかって思えるほど自然でぺこらはやっぱりずるいなって思う。

配信だと全然なくせに、オフになるとこうだ。「ぺこ」だってここに来てから一回も聞いてない。いつかの配信でビジネスぺこじゃないって言ってなかったか?めちゃくちゃビジネスじゃねーか。

「まりん?」

そのオフの声でホロメンのことも呼んでるの?今日みたいに暇だから来たって急に他のホロメンのお家にもいくの?クリア関係なく〇〇と一緒にゲームしたいだけだよってマリン以外にも言うの?

様子がおかしいマリンに気づいたのか、ぺこらはこっちを見つめながら、まりんと甘い声で呼ぶ。名前を呼ばれた事で反射的にぺこらの方を向いて、目が合うとにへらと笑うぺこらに目を奪われて、まりんだけだよ。その甘い声にまた惹かれてしまう。普段は絶対言わない言葉を言うぺこらに毎回気持ちをぐちゃぐちゃにするだけして何もしないこの兎にはムカつくけど、”マリンだけ”その言葉にいつまでも満たされる気持ちがあるのは本当だから、もっともっと言ってほしい。

「いつまで固まってるぺこだよ」

そう言ってわざとぺこをつけてマリンの心をかき乱すのも、もう全部全部すきだ。

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